台風は今夜遅くにも東北上陸の見通し

　台風8号は本州の東海上を西よりに進んでいるが、このあと進路を北よりに変える。

　台風は関東から東北に近づき、夜遅くからあすの未明にかけて東北の太平洋側に上陸する見通しだ。

　午前5時現在、台風の北側の雲が東日本から東北にかかっている。

　このあとも東日本や北日本では雨が降り、太平洋側を中心に荒れた天気となるおそれがある。

　特に台風が最も接近し、上陸する可能性の高い今夜からあす未明にかけては、千葉県や茨城県、宮城県を中心に雨風のピークとなりそうだ。

　その後、台風は東北の日本海側へと進む見込みで、特に東北では湿った空気の流れ込みが続き、雨量が多くなるおそれがある。

　28日(水)の明け方までに予想される24時間雨量は多い所で、東北で200ミリ、関甲信や北陸で100ミリ。

　また、関東や東北では非常に強い風が吹いて、瞬間的には30メートルの暴風が吹き荒れるおそれがある。

　土砂災害や河川の増水、氾濫、低地の浸水、暴風や高波、高潮に警戒が必要だ。

西日本は猛烈な暑さ　体温超えも

　一方、西日本は広い範囲で晴れて、厳しい暑さが続く。

　きょう特に気温が上がりそうなのが九州で、予想最高気温は久留米（福岡）と日田（大分）、佐賀で37℃、山口、人吉（熊本）で36℃と、体温以上の暑さになる所もありそうだ。

　また、そのほかも晴れる所を中心に気温は高めで、北海道でも35℃以上の猛暑日になる所がある見通し。

　こまめに水分や休憩をとり、暑い時間帯には外出を控えるなど対策が必要となる。

　また、紀伊半島では湿った空気の影響で不安定な天気となり、にわか雨がありそうだ。

（気象予報士・多胡安那）