ヤンキースが1対2のトレードでリリーフ右腕・ホームズを獲得

日本時間7月27日、ヤンキースがブルペンの補強に動いた。パイレーツとのトレードを成立させ、ディエゴ・カスティーヨと朴孝俊(パク・ヒョジュン)の両内野手を放出してリリーフ右腕のクレイ・ホームズを獲得。ホームズは今季パイレーツで自己最多の44試合に登板して42イニングを投げ、3勝2敗、7ホールド、防御率4.93、44奪三振をマークしている。5点近い防御率が示すように、大幅な戦力アップは期待できないものの、ブルペンの層に厚みを加える補強となった。

現在28歳のホームズは2011年のドラフト9巡目(全体272位)指名でパイレーツに入団し、今季がメジャー4年目のシーズン。最大の武器は最速98マイルに達するシンカーであり、その落差はメジャー平均を大きく上回っている。今季はこのシンカーが被打率.232、被長打率.317を記録しており、シンカーを打たれたときのゴロ率は87.7%という驚異的な高率になっている。全球種トータルのゴロ率は72.4%であり、これは今季メジャー最高の数字。本塁打の出やすいヤンキー・スタジアムにフィットする投手と言えるだろう。

パイレーツが獲得した2人の内野手は、いずれも「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでヤンキースの上位30人に入っていなかった選手。ただし、両選手とも今季マイナーで好成績を残しており、現在25歳のパクはAA級とAAA級の2階級で合計58試合に出場して打率.307、11本塁打、32打点、11盗塁、出塁率.452、長打率.530、OPS.981をマークしている。この活躍が認められ、日本時間7月17日に1打席だけではあるものの、メジャーの舞台も経験した。

一方、現在23歳のカスティーヨはAA級で58試合に出場して打率.277、11本塁打、32打点、8盗塁、出塁率.345、長打率.504、OPS.850をマーク。2019年までの自己最多本塁打は4本だったが、今季は長打力を開花させている。守備面では二塁、三塁、遊撃の3ポジションを守れるユーティリティ・プレーヤーでもある。

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