対馬で沖に流された男女4人救助 けが人なし 海水浴、十分注意を

 25日午後2時50分ごろ、長崎県対馬市厳原町の小茂田浜海水浴場で「男女4人が沖に流され、波消しブロックにつかまっている」と市消防本部から対馬海上保安部に通報があった。4人は間もなく救助され無事。同保安部は海のレジャーには十分注意するよう呼び掛けている。
 同保安部によると、流されたのは対馬市や福岡県在住の19~22歳の男性2人、女性2人。午後2時半ごろから遊泳を始め、浮輪などで遊んでいたが、引き潮で沖合約150メートルの波消しブロックまで流されたとみられ
る。当時、現場では北東の風が毎秒約6メートル吹き、波の高さは約50センチだった。
 近くに住む厳原町漁協の西山勝也さん(41)=県水難救済会所属=が消防のサイレンの音を聞きつけ、同僚の斉藤基さん(48)とともに所有する漁船で3人を救助。もう1人は消防士が泳いで救助した。全員けがはなかった。
 同保安部は「海で遊ぶ際は事前にインターネットなどで天候や風向き、波の高さを確認し、子どもと一緒の際は目を離さないようにしてほしい」としている。

© 株式会社長崎新聞社