観光客のにぎわう尾道本通り商店街の一角に2021年、一軒のクラフトビール醸造所がオープンしたのを知っていますか。
醸造所の名前は「尾道ブルワリー」。
“ブルワリー”とはビール造りの設備を備えたビール醸造所のことで、さらにここには造られたばかりのクラフトビールが味わえるスペースも併設されています。
開業させたのは会社員を辞めて尾道に移住してきたばかりのご夫妻で、ビール造りはゼロから学ばれたのだとか。
尾道ブルワリーとはどんなお店なのか、その魅力を探ります。
記事内の金額はすべて税込です。
2021年2月オープン!その場で飲める醸造所「尾道ブルワリー」とは?
尾道散策には欠かせない、レトロで風情のある尾道本通り商店街。
JR尾道駅にほど近い「一番街」を起点に、「中商店街」「本町センター街」「絵のまち通り」「尾道通り」の5つの通りが集まってひとつの商店街となっています。
尾道ブルワリーは、そんな尾道本通り商店街の一番奥、尾道通りに構える醸造所。
JR尾道駅南口から商店街を歩いて15分ほどの場所にあり、モノクロームの旗と大きな黒い扉が目印です。
尾道ブルワリーを営むのは、2020年夏に千葉県から移住してきた佐々木真人(ささき まさと)さんと佐々木真理(まり)さんご夫妻。
「地産のものを使ったクラフトビールで地域振興がしたい」という想いでゼロからビール造りを学び、2021年2月末には念願のお店をオープンさせました。
入り口の黒い扉を引くと、少し薄暗いバックヤードのような通路が現れます。
初めて訪れる人は奥に入っていっていいものかと心配になってしまうかもしれませんが、この隠れ家のような雰囲気もまた魅力。
この通路を奥まで進むと、つきあたりにあるのが尾道ブルワリーです。
外からの扉を開けたら、心配せずにここまでどんどん進んでみてくださいね。
土蔵の梁を活かした尾道ブルワリーの店内
1894年築の古い土蔵をリノベーションして生まれ変わった店内は、ダークウッドでシックなデザインにまとめられて、落ち着いた雰囲気。
奥に見えるのが醸造施設で、手前にはクラフトビールがその場で飲めるカウンターがあります。
入り口の脇には、7人ほどが入れる小スペースも。
「古い空き家を活かしてクラフトビール造りがしたいと思っていたんです」と話す佐々木さん。
佐々木さんご夫妻が初めてこの物件に出会った当時は、老朽化がひどく壁が崩れ、地面もむき出しの状態だったのだそうです。
それでも立派な梁や柱に圧倒され、ふたりで「ここだ!」と即決されたのだと教えてくれました。
店内にはビールの注ぎ口が8タップあり、常時ビール樽につながれているのは4〜6タップほど。
そのときどきによって飲めるクラフトビールが異なるのも尾道ブルワリーの特徴で、2021年7月上旬の取材時には7タップがつながっていました。
「おかわりしたくなるようなビール」を目指したクラフトビール
その日飲めるクラフトビールは、壁に掛かった黒板で確認することができます。
この日のクラフトビール
- 尾道エール
- しまなみゴールデンエール
- ましろコーヒースタウト
- しろねこヴァイツェン
- ふきのとうエール
- 因島ホワイトエール
- 尾道I.P.A 3rd.
- 3種飲み比べ
3種飲み比べ以外は「ハーフ」か「パイント」が選べます。
おつまみ
- 尾道ホルモンジャーキー
- 完熟ドライ蓬莱柿(ほうらいし)&クリームチーズ
- ミックスナッツ
- IKINAピクルス
- まるか食品「イカ天 瀬戸内レモン味」など3種
どれも尾道産や地元ゆかりのものにこだわったメニューばかりです。
これぞ尾道ブルワリーの定番!「しまなみゴールデンエール」
「これぞ“自分たちのビール”と言える定番ビールです」
「ブルワリーオープンの初年度は、ゴールデンが透き通った色のエールを目標に掲げました」
佐々木さんからそんなお話を聞き、ぜひにと注文したのがこちらの「しまなみゴールデンエール(ハーフ550円)」です。
“エールビール”とは上面発酵酵母で醸造されるビールのことで、フルーティーな飲みやすさが特徴。
味が濃いビールとは違い、ペールエール(薄い色のエールビール)は雑味や濁りなくきれいに造るのが難しく、「ごまかしが効かない」のだそうです。
「しまなみゴールデンエール」の副原料には、尾道産のみかんが使われています。
スッキリとしたどこかやさしい味わいの秘訣は柑橘によるものなのかもしれません。
のどごしがとても爽やかで、ゴクゴク飲んでも罪悪感のない気持ちのいいエールでした。
注文したのはハーフサイズですが、取材のため特別にチューリップグラスで提供していただきました。
向島にある珈琲店とのコラボレーションで生まれた「ましろコーヒースタウト」
まるでアイスコーヒーのようにキリッとした深みが味わえる「ましろコーヒースタウト(ハーフ600円)」。
尾道市向島にある「珈琲豆ましろ」の豆を使って作られたコラボレーションビールです。
「珈琲豆ましろ」のご主人・須山さんと佐々木さんご夫妻はお互い移住者同士で、偶然なことに移住前にもご縁があったのだそう。
“スタウト”とはいわゆる黒ビールのことで、コーヒーやチョコレートの味わいに例えられることも多いビールの種類です。
普段は黒ビールが苦手という人もおいしく飲めてしまうようなスタウトで、口にすっと馴染む豊かなコーヒーの香りがクセになりそうでした。
迷ってしまう人にはコレ!尾道ブルワリーセレクトの「3種飲み比べ」
「どれにしようか迷ってしまう……」「せっかくだからいろいろ試してみたい」という人におすすめなのが「3種飲み比べ(1,000円)」。
尾道ブルワリーがセレクトした3種のクラフトビールを贅沢(ぜいたく)に楽しむことができます。
取材時の飲み比べメニューは、左から「尾道エール」「ましろコーヒースタウト」「因島ホワイトエール」でした。
「尾道エール」は尾道ブルワリーで一番人気のビール。
副原料にはイエローレモンが使われ、レモンの存在感をしっかりと感じられるエールでさっぱりしていておいしかったです。
季節によってグリーンレモンや完熟レモンが使われ、風味が変わります。
副原料も味わいも異なる3種のクラフトビールが一度に試せるので、あまり長く滞在できない旅行客やお酒に強くない人でも気軽に楽しめるのが魅力です。
また、コロンとした形のグラスやテイスティングフライト(穴の空いた板)が見た目にもおしゃれで、思い出に写真に残しておきたいフォルムですよね。
このテイスティングフライトは、既存の商品をくり抜いて刻印を施したオリジナルなのだそうです。
クラフトビールと相性抜群!噛めば噛むほどおいしい「尾道ホルモンジャーキー」
尾道ブルワリーが「メイドイン尾道」にこだわっているのは、クラフトビールだけではありません。
上の写真の「尾道ホルモンジャーキー(400円)」は、尾道在住の木本さんが作った広島名物“せんじがら”です。
せんじがらとはホルモン揚げのことで、肉から出た油だけで炒っているので油っこくなく口当たりまろやか。
クラフトビールとのペアリングもバッチリなので、ぜひ一度食べてみてほしい逸品です。
テイクアウトができるので車で来ても安心
尾道ブルワリーではクラフトビールのテイクアウト(量り売り)にも対応しているので、ドライバーや自宅で楽しみたいお客さんも気軽に立ち寄ることができます。
ペットボトルなどの空き容器にもクラフトビールを詰めてもらえるので、佐々木さんに相談してみてください。
持ち帰り用のボトルとしてグラウラー(3,300円)も販売されています。
このグラウラーを購入すると好きなクラフトビールを入れてくれるので、一杯分オトク。
ねことホップが描かれたお店のロゴが入っているので、旅の記念にマイボトルを買って帰るのもおすすめです。
店頭から瓶商品の購入・発送もできる
店頭では瓶ビールの購入・発送もできます。
「尾道エール」「しまなみゴールデンエール」は600円、それ以外は650円
ひとつひとつのラベルもオリジナルなので、自分へのご褒美や瓶のコレクションにはもちろん、母の日や父の日のプレゼント、引っ越し祝いといったちょっとした贈り物にも良さそうです。
「県外のご家族やご友人に発送されるお客様もいて、それがとてもうれしいです」と佐々木さん。
自店のネットショップ販売や地元企業に協力したネット販売などで販路は拡大しているものの、基本的には尾道での商品展開が中心。
そのため、尾道ブルワリーに訪れた人が呼び水となって、尾道のことを知らなかった人にも知ってもらえるチャンスへとつながっていくことに喜びを感じているのだそうです。
ここからは、そんな尾道ブルワリーの佐々木真人(ささきまさと)さん・真理(まり)さんご夫妻に、移住やビール造りへの想いについてお話を聞きました。
「尾道ブルワリー」の佐々木真人さん・真理さんへインタビュー
地のものを使ったビール造りがしたい。会社員を辞めて尾道へ
──尾道に移住されるまではどちらにお住まいでしたか?
真人(敬称略)──
千葉県です。私も真理も関東を転々としつつも、ほとんどずっと千葉で育ちましたね。
転勤があったので3年ほど関西に住んでいた時期もありましたが、自宅も千葉で購入しました。
──移住先は、ピンポイントで尾道を希望されていたんですか?
真人──
それが実は、最初は決めていませんでした。
ビール醸造の前例があまりない地域がよかったので、それに当てはまる候補地を10か所にしぼり、東京・有楽町にある移住相談窓口に通いつつ一地域ずつ回っていました。
真理(敬称略)──
尾道も候補には入っていたんです。
でも、とある地域のフェアに参加した帰りに偶然広島県フェアの告知を見つけて。
真人──
それを見ていなかったら、先に別の地域の窓口に行っていたかもしれません。
広島県の地域コーディネーターの人がビール造りにものすごく興味を持ってくれて今に至ります。
──尾道に限らず、地のものを使ったビールが造りたいというコンセプトは同じだったんですか?
真理──
地域活性化に興味があったので、副原料に「地のものを使いたい」というのは最初から考えていましたね。
真人──
地のものといっても、果たして移住先の商材がビールに合うのかどうかは未知数でした。
本当にたまたま、尾道だったから今いろいろなビールの構想がありますし、尾道のお店とのコラボレーションも実現できています。
──移住されるまでおふたりとも会社員だったそうですが、ジョブチェンジしてビール造りをしようと思ったのはいつ頃ですか?
真理──
ビール造りをしようと思ったのは2018年ごろ、夫婦で熊野古道を旅行したのがきっかけでした。
旅先で出会った女性は東京からの移住者で、カフェの運営を通じて熊野野菜を盛り上げようと取り組んでいました。
その女性の話を聞き、何歳になってもやりたいことを始めるには遅くないし、自分たちの手で何かをつくることで地域の活性化にも貢献できたら最高じゃない?と思ったことが今につながっていますね。
ビールにしたのは、単純に私が好きだったからです!
──長年勤めてきた会社を辞めることについて、不安はありませんでしたか?
真理──
会社勤めで真人がたびたび体調を崩している姿を見てきたので、私はずっと「働き方を変えられたらいいのにな」と思っていました。
それは転職とかではなく、ふたりで喫茶店なりお団子屋さんなり、なんでもいいから自営業的なものができないかとイメージしていましたね。
また、私は旅行会社で旅行のパンフレット制作をしていて、料金や地名など絶対に間違えてはいけないような細かい数字や文字をずっとデスクでにらめっこしていることに、年齢的な限界を感じていた時期でした。
そんな背景も後押しとなって、どこか好きな土地でビール造りがしたいという方向に舵を切れたのだと思います。
──退職、移住、新しい自営業……ご家族や周囲の反応はいかがでしたか?
真人──
もちろん驚かれましたが、息子をはじめ大勢の人に「がんばれ!」と送り出してもらいました。
実は、私の親族にだけは難色を示されました。
というのも、うちの親族は自営業の苦労を知っているんです。
経営リスクについても現実的にわかっていたので、かなり心配はかけてしまいましたね。
ゼロからのビール造りがスタート!第2の人生が始まる
──おふたりはどこでビール造りを学ばれたんですか?
真人──
最初に、栃木にある「栃木マイクロブルワリー」の門を叩いて、1か月間修業しに行きました。
ウィークリーマンションに住んで、師匠と私たち夫婦のマンツーマンで毎日のように修業して、ビール造りがなんたるかをがっつりと叩き込まれました。
真理──
「栃木マイクロブルワリー」のことは、東京・錦糸町にあるマイクロブルワリー「宮田麦酒(ミヤタビール)」で知りました。
私は「宮田麦酒」のゴールデンエールが大好きで、会社員時代、自分へのご褒美にと華金(はなきん)のたびに通っていて、宮田さんはその栃木マイクロブルワリーでビール造りを習ったのだとある日小耳に挟んで(笑)
それで栃木マイクロブルワリーに師事することになりました。
そこでは、ビール造りのイロハはもちろん、ビール造りを生業(なりわい)にしていくにあたっての心構え、経営の仕方に至るまでを全部教えてもらいました。
私たちが醸造免許を取得するにあたり、教える側としても真摯(しんし)に向き合ってくださり、本当に感謝しています。
──コロナ禍での開業に不安はありませんでしたか?
真理──
不安がなかったといったら嘘になります。
でも、私たちにとっては「第2の人生が始まるぞ!」ということがビッグイベントで。
年齢的にも足踏みしている暇はなくどんどん前に進むしかなかったので、不安よりも前へ前へという気持ちのほうが強かったですね。
──見知らぬ土地で仲間を見つけるのは大変そうですが、施工者やデザイナーにはどうやって出会われたんですか?
真人──
偶然です!偶然の出会いが連鎖して、今につながっています。
真理──
お店の物件が見つかったのも偶然でしたし、施工会社もデザイナーさんもみんな、お店の物件が決まったらあれよあれよという間に見つかって。
最初は、千葉から尾道に通っていたときによく通っていたお店の店主に物件の大家さんを紹介していただいたんです。
そして大家さんはたまたまクラフトビール屋さんのようなお店が入ったらいいのにと考えていたらしく、施工会社、デザイナーさんへと次々につなげてくださいました。
本当に、気付いたら仲間に囲まれていた。これこそがご縁なんだなぁと感じました。
──ビール造りやお店作りで絶対にこだわろうと思ったポイントはありますか?
真人──
ビールもおつまみも尾道ゆかりのものを使おうというこだわりは一番にありつつ、自分たちが楽しもうっていう思いも大切にして日々やっています。
真理──
「尾道」という名を借りてやらせてもらっているので、私たちのビールで尾道に恩返しがしたいというのは常に考えています。
──自分たちのブルワリーをオープンさせてうれしかったことは?
真人──
毎回たくさんの人と接して話をして、「おいしい」とお客様に喜んでもらえるのがうれしいですね。
真理──
そうですね。なにせ自分たちでつくったものを売るのが人生で初めてだったので、肯定的な感想をもらえると受け入れられているような気がしてやっぱりうれしいですよね。
──逆にお店をオープンして大変だったことはありますか?
真人──
ビール造りに関しては、まだまだ苦労が絶えません。
修業のときよりもはるかに時間がかかるし、清掃も大変です。
真理──
清掃はビール造りには欠かせない工程で、大変なのはわかっていたけれどやっぱり大変!
ビールってアルコール度数がそんなに高くないので、こまめに清掃しないと雑菌が繁殖しやすいんです。
真人──
あと、夫婦でよく意見がぶつかるよね。
真理──
確かに夫婦でずっと一緒に働くのが初めてだったので、大変さを噛み締めていますね(笑)
──今後はどういったビールを造られていく予定ですか?
真人──
2021年7月中旬に尾道市岩子島(いわしじま)のトマトを使ったトマトヴァイツェンの販売を開始します。
これは今回に限った話ではないんですが、こういったコラボレーションでは生産者さんと一緒にビール造りをするので気が引き締まりますね。
夢にトマトが出てくるくらいトマトのことを考えていました。
真理──
自分たちで造るぶんには失敗してもいいんですけど、協力してくださった人の顔もありますので下手なものは造りたくない、造れないですよね。
そういえば、今回のトマトヴァイツェンを造るにあたって、夫婦間で味をどうするかの攻防戦がありました(笑)
発酵していざ出来上がったものがスッキリとした味わいで、私はいいなと思ったんですが、真人は「トマト感がない」と言い出して。
真人──
何日か話し合いを重ねて、折衷案としてトマト果汁を少ーしだけ足すことにしました。
真理──
今後考えている副原料候補は、デラウェア、いちじく、分葱(わけぎ)などです。
尾道ブルワリーの入り口にあるレモネード屋さん「ホックスタンド (HOK STAND)」とのコラボレーションも鋭意研究中で、もう少ししたらうちのビールをレモネードで割ったラドラーも出来上がる予定です。
楽しみにしていてくださいね。
人と地域のつながりが生まれるような場所を目指して
──尾道に移住してきて心境に変化はありましたか?
真人──
会社員時代よりも、毎日が刺激的で楽しいです。
真理──
そうですね。会社員のときって会社の人とは喋るんだけど、内容は仕事のことだったり、会社のなかで完結する狭いコミュニティでの話しかしなかったので、視野が狭かったなと思います。
移住してからの生活では、人とのつながりが地域規模でものすごく広がった感じがするんです。
前向きで朗らかな人たちと接することが多いから、毎日すごく刺激がありますね。
真人──
とはいえ、一方で会社員時代と比べて気楽ではなくなりました。
自分がちゃんとしないと、という意味では会社を潰さないこと、生き方に至るまでをより深く考えるようになりましたね。
──今後「尾道ブルワリー」をどんな場所にしていきたいですか?
真理──
コロナ禍でなかなか難しいとは思いますが、来ていただいた観光客の「尾道の思い出のひとつ」になれたらいいなと思います。
もちろん地元の人にも来てほしくて、「おらがビール!」と思ってもらえるような存在になりたいです。
今お店をやっていてうれしいのが、地元の人と観光客の間で自然と話が盛り上がってつながりが生まれていくこと。
これからも人と人が自然とつながれるような、そういう場所であり続けたいです。
──これからどんなビールを作っていきたいですか?
真人──
尾道にはまだまだすばらしい商材があるので、それらを活かした、おいしくて飲みやすいビールを造っていきたいです。
真理──
私は、地元の人があっと驚くようなビールが造りたいです。
他県から移住して来た私たちの目線を活かすことで、副原料やネーミング、ビジュアルにもこだわって、地元の人が自慢したくなるようなビールを造れたらいいなと思っています。
おわりに
尾道ゆかりのものにこだわったクラフトビールが飲める「尾道ブルワリー」。
定番「しまなみゴールデンエール」にはみかん、一番人気の「尾道エール」はレモン、「因島ホワイトエール」は八朔(はっさく)……何を飲んでも尾道らしさを感じることができるクラフトビール醸造所でした。
佐々木さんご夫妻が人と人との縁に導かれてここまできたように、これからも「尾道ブルワリー」では人のつながりが脈々と築かれていくのだと感じます。
観光の思い出に、自分へのご褒美に、大切な人への贈り物に。
“尾道”が詰まったクラフトビールを、ぜひ選んでみてはいかがでしょうか。