アスレチックスがカブスのリリーフ左腕・チェイフィンを獲得へ

ア・リーグ西部地区の2位につけ、首位アストロズを5.5ゲーム差で追っているアスレチックスがブルペンの補強に動いた。日本時間7月27日、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールが伝えたところによると、アスレチックスは1対2のトレードでカブスからリリーフ左腕のアンドリュー・チェイフィンを獲得したようだ。身体検査待ちの状態であり、まだ両球団から正式発表は行われていない。カブスでセットアッパーを務めていたチェイフィンは、アスレチックスでも同様の役割を担うとみられる。

現在31歳のチェイフィンは今季カブスで43試合に登板して39回1/3を投げ、0勝2敗17ホールド、防御率2.06、37奪三振を記録。右打者を被打率.147(1本塁打)、左打者を同.164(0本塁打)に抑えている。クローザーのクレイグ・キンブレルにつなぐセットアッパーの1人として5月は14試合で防御率0.66、6月は防御率0.00とほぼ完璧なピッチングを披露。日本時間7月22日の時点で防御率1.37をマークしていたが、同25日のダイヤモンドバックス戦で一死も取れず3点を失い、防御率は2.06まで悪化してしまった。

チェイフィンの今季の年俸は275万ドル。この金額であれば、スモールマーケット球団のアスレチックスでも十分に獲得が可能である。来季の契約は年俸525万ドルの相互オプション(バイアウト50万ドル)となっているが、アスレチックスの予算規模を考えると、このオプションが行使される可能性は低いだろう。

カブスはチェイフィンの対価として2選手を獲得する見込みとなっており、そのうちの1人は「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでアスレチックスの9位にランクインしているグレッグ・ダイクマンであることが明らかになっている。ダイクマンは2017年のドラフト2巡目(全体43位)指名でアスレチックスに入団した26歳の外野手で、今季はAAA級で59試合に出場して打率.300、4本塁打、34打点、7盗塁、出塁率.432、長打率.449、OPS.881を記録。マイナーでは主にライトを守っている。

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