【五輪卓球】伊藤美誠、2つ目の金へシングルス初戦突破 22歳差対決制す

<東京五輪卓球競技 7月24日~8月6日 場所:東京体育館>

27日、東京五輪の卓球競技4日目の女子シングルス3回戦で前日に混合ダブルス金メダルを獲得した伊藤美誠(スターツ)が登場。ユー・フー(ポルトガル)にゲームカウント4-1で勝利し、4回戦に駒を進めた。

2つ目の金へ 42歳ベテランと対戦

写真:伊藤美誠/提供:西村尚己/アフロスポーツ

今大会、日本勢唯一の3種目(混合ダブルス、シングルス、団体)にエントリーしている伊藤美誠は、混合に続く2つ目の金メダルに向け、シングルスでも好スタートを切った。

第3シードの伊藤は、3回戦から登場した。対戦相手のユー・フーは1978年生まれの42歳。ペンホルダーから繰り出される投げ上げサーブと堅い守備を武器に2019年のヨーロッパ競技大会女子シングルスを制した実力者で、前日の2回戦ではS.ムカジー(インド)に4-0で圧勝して勝ち上がってきた。

伊藤美誠、4回戦進出決定

写真:ユー・フー(ポルトガル)/提供:Ittf

20歳の伊藤は22歳年上のベテランを相手に、得意のサーブからの速攻プレーで第1ゲーム序盤2-0と幸先の良いスタートを切る。対するフー・ユーも投げ上げサーブと堅いブロックで対抗し、接戦となるが、伊藤はバリエーション豊富なサーブでユー・フーを崩し11-9でゲームを先取する。

第2ゲームは、ユー・フーのロングサーブに苦しみ5-11で伊藤が落とす。初対戦の相手にとって、伊藤の多彩なサーブを返球するのは容易ではないが、ユー・フーはベテランらしく対応力の高さを見せる。

続く第3ゲーム、伊藤はロングサーブを多用する戦術に変更し、序盤からリードを広げる。前陣でのプレー位置を死守し、ユー・フーのブロックを打ち抜く伊藤らしい強打を連発し、ゲームカウント2-1と有利に試合を進める。第4ゲームも伊藤はユー・フーを圧倒。要所でも投げ上げサーブが効きゲームカウント3-1と王手をかける。

第5ゲーム、伊藤は再びロングサーブを多用し、サービスエースを連発。相手の攻撃に対してもカウンターで打ち返し、ゲームカウント4-1で五輪シングルス初戦を制した。

伊藤は次戦の4回戦で、Tリーグでもプレーするタイのエース、スターシニー・サウェータブットと対戦する。

女子シングルス3回戦

〇伊藤美誠 4–1 ユー・フー(ポルトガル)
11-9/5-11/11-5/11-4/11-5

文:ラリーズ編集部

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