北朝鮮が対日批判「軍艦島の朝鮮人強制労働を隠蔽」「ユネスコの要求に不満」

朝鮮民主主義人民共和国(以後、北朝鮮)が、世界遺産の軍艦島(端島)において、日本が朝鮮人強制労働を隠蔽しているとして批判した。

朝鮮中央通信は27日、「特大の人道への罪を隠そうとする破廉恥な行動」というタイトル記事を掲載し、「ユネスコ世界遺産委員会が端島炭鉱の朝鮮人強制労働の歴史を世界が知るようにしなければならない義務を負ったにもかかわらず、それを履行していない日本政府に強い遺憾の意を表示し、やるべきことをやれと要求されたことについて日本が不満を持っている」と評した。

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続けて、「内閣官房長官の加藤は、自国は《これまでにユネスコの世界遺産委員会の決議と勧告を真摯に受け止め、誠実に履行してきた》、《それに則り適切に処理しようとする》という挑戦的な言及まで行った」とし、「これが私たちの民族の膏血を執ように絞り切った彼らの植民地統治の犯罪歴史を、世界の前から覆い隠し、その責任から逃れようとする狂信から出たことは言うまでもない」と言及。

朝鮮中央通信は、「日本は、今日まで彼らの約束と国際機関の決定を守るどころか、端島炭鉱での朝鮮人強制労働を強く否定することに執拗にしがみついている」と述べた。

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その上で、「今、日本政治家たちは、過去の犯罪に対する正しい認識は《自虐史観》と同じであり、歴史歪曲を国策として定め、日帝が犯した特大の人道に対する罪を上書きしようとしている」とし、「日本は過去の罪を誠実に反省し、清算することこそ、彼らの法的、道徳的責任であるということに留意して慎重に行動しなければならない」と指摘した。

先立って、ユネスコ(国連教育科学文化機関)世界遺産委員会は22日、長崎市の端島炭坑を含む世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」について、徴用された朝鮮人労働者に関連する説明が十分ではないとして、「強い遺憾」を盛り込んだ決議を採択していた。

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