ラストバトル〜3年生、最後の戦い〜 高校野球 好打者・仲崚真(大分舞鶴3年)、悲願の甲子園にあと一歩及ばず 

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第103回全国高校野球選手権大分大会

7月25日 別大興産スタジアム

決勝

大分舞鶴 000 000 000|0

明 豊  111 010 20×|6

 「明豊を倒して甲子園出場」を合言葉に決勝まで駒を進めた大分舞鶴だったが、センバツ準優勝したチームの壁は厚く、高かった。自慢の打線が相手エースを攻略できず今大会初の無得点で試合を終えた。チーム初ヒットを放ち、その後に二盗に成功した仲崚真(3年)は、「チームを勢いづけたかったが、(相手が)走攻守投全てで上回っていた」と悔しさをにじませながら負けを認めた。

 昨夏の県独自大会で準優勝した先輩を送り出し、新チームがスタート。“打ち勝つ野球”をチームスタイルに掲げ、冬場は低く強い打球を意識して振り込んだ。今大会では初戦の大分高専戦から打線が爆発し、決勝までの4試合で46得点。その中心にいたのが仲だった。

 4年前の同大会で兄の応援に駆けつけ、大分舞鶴が26年ぶりの4強に入った試合をスタンドから見た。県内有数の進学校でありながら強豪校に奮闘する姿を見て、「舞鶴で野球がしたい。舞鶴で甲子園に行きたい」と決意。中学の頃から名を知られる存在だった仲のもとには、いくつかの高校から誘いがあったが“舞鶴野球”にほれ込み、入学するとすぐに頭角を現した。

今大会は5割6打点と活躍した仲崚真

 1年の秋から主軸となり、昨年は4番を任された。河室聖司監督は「チーム一の強打者。長打が打て、広角に鋭い打球を飛ばせる。何より得点圏打率が高く、勝負強い」と絶大な信頼を寄せた。新チームになってからは「少しでも早く打席に立たせた」と3番として起用。指揮官の大きな期待に応え、今大会は14打数7安打6打点と大当たりだったが、決勝ではチームを勝利に導くことができなかった。

 試合後に一通りのセレモニーが終わり、明豊ベンチに向かい帽子を脱いで一礼する仲の姿があった。「幼い頃から甲子園を目指したがかなわなかった。僕の高校野球は明豊に負けて終わったと胸を張って言えるように、明豊には日本一になってほしい」と思いを託した。あと一歩届かなかった夢舞台だが、夏の大会で二度の準優勝は誇れる結果だ。「舞鶴での野球を選んだことは間違いではなかった」との思いを胸に、次のステージとなる大学野球で新たな挑戦に挑む。

最後の夏は準優勝に終わった

                              (柚野真也)