【侍ジャパン】阪神・岩崎 そっくりさんは「大谷キラー」 五輪でメジャースカウト熱視線も

侍ジャパンでも貴重な左腕として活躍が期待される阪神・岩崎

五輪で〝世界的評価〟上昇か。阪神から侍ジャパンに選出された岩崎優投手(30)に「もしかしたら…」の熱視線が注がれる可能性があるという。左腕から繰り出される独特な球筋の軌道がマリナーズの左腕エース、マルコ・ゴンザレス投手(29)に酷似しているからだ。

すでにネット上でも話題になったほか、これまで岩崎の投球を見たMLBスカウトも「似てる。ゴンザレスは先発で、岩崎は中継ぎと役割は違うけど、フォームのメカニクスは本当にそっくり。打者からすると球の出どころが見づらく、フォーシームが球速以上。真っすぐに詰まらされ、チェンジアップに泳ぐから、打席でのタイミングがこれ以上なく取りづらい」と評価する。直球の平均球速が143~145キロにもかかわらず球速以上の威力があり、125~130キロ台のチェンジアップで打者の間合いを外せるところが類似点だという。

ゴンザレスは2019年から3年連続でマリナーズの開幕投手を務め、19年には200イニングをクリアして16勝をマークした技巧派左腕。日本では9日(日本時間10日)に大谷翔平(エンゼルス)に141メートルの超特大33号弾を浴びた場面がフォーカスされることが多いが、それまでの対戦は11打数1安打。現地ではむしろ数少ない〝キラー〟として名をはせていた。

「もちろん対戦を重ねてアジャストした大谷も一流だけど、それまで88マイル(約143キロ)の直球に詰まり、チェンジアップに前のめりになって明らかにボールとの距離をとるのに苦労していた」(MLBスカウト)。〝本家〟はメジャー屈指の強打者をキリキリ舞いさせたことがあるだけに「そっくりさん」も注目されているのだ。

岩崎は今五輪が初の国際舞台。本番でのパフォーマンス次第では「IWAZAKI」として、世界にもその名をとどろかせるかもしれない。

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