米政府、南北朝鮮の通信連絡線復元を歓迎 「明らかに肯定的な措置」

米国国務省は27日(現地時間)、南北朝鮮間の通信連絡線が復元したことについて肯定的な措置と評価し、歓迎の立場を示した。

ジャリナ・ポーターー国務省副報道官は同日のブリーフィングにおいて、通信線復元に関する立場を問う質問に対し、「米国は、南北間の対話と関与を支持し、南北通信線回復の発表を歓迎する」と述べた。

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続けて、「私たちは、明らかに、これは肯定的な措置だと思う」とし「外交と対話は、朝鮮半島の完全な非核化と恒久的な平和定着に不可欠だ」と述べた。

南北はムン・ジェイン(文在寅)大統領とキム・ジョンウン(金正恩)国務委員長の合意に基づいて、27日午前10時から南北間の通信線を復元した。北朝鮮側が昨年6月9日にすべての通信連絡線を一方的に切ってから413日ぶりとなる。両首脳は4月から複数回にわたり親書を交換したと明らかにされた。

去る1月に発足したジョー・バイデン政権は4月末、新たな対北朝鮮政策の検討完了を宣言し、北朝鮮との接触を試みたが、肯定的な反応を得られなかったとみられている。

南北間の関係進展次第では、米朝間の対話にも弾みがつく可能性がある。

米政府のアジア外交司令塔とされるカート・キャンベル米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)インド太平洋調整官も同日、南北通信連絡線の復元と関連し、北朝鮮との対話を支持する立場を明らかにした。

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