7月22日は『ONE PIECE』が連載開始した日だが、一番人気のエピソードと言えば?

(C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

7月22日は、7(ナ)と22(ッツ)の語呂合わせから“ナッツの日”であり、同時に『ONE PIECE』の連載が開始された“ONE PIECEの日”でもあることから、奇跡の記念日を盛り上げる企画、ナッツチョコレート売上No.1の「明治ナッツチョコシリーズ」と『ONE PIECE(ワンピース)』による「#ワンピースの日とナッツの日」が22日から31日まで開催されている。

『ワンピース』と言えば、現在では原作話数が1000話を超える大長編となっており、主人公ルフィら麦わらの一味が、訪れる島や対峙する相手によりいくつかのエピソードに分かれている。その中でも、「一番面白いエピソードは?」という質問をした場合必ず上位に来るのが「アラバスタ編」と呼ばれる、原作単行本13~23巻までの物語だ。なぜこのエピソードがファンの心に刺さるのか紹介したい。

●ビビというゲストキャラの魅力

アラバスタ編とファンの間で呼ばれているエピソードは、現在発売されているワンピースのBOXセットだと「第1部ep2 BOX・砂の国」にあたる。しかし、砂の国であるアラバスタでの戦いは後半でしかなく、ウイスキーピーク、リトルガーデン、ドラム王国など、複数の島を経由するのが、アラバスタ編の特徴となっている。

ビビに関しては最初、アラバスタの王女だという身分は隠し、クロコダイルの秘密組織「バロックワークス」のエージェント、ミス・ウエンズデーで敵キャラとして登場。初登場時のアホキャラ的な性格から、仲間に加入すると今度はボケキャラが多い一味の中でツッコミキャラとしての地位を獲得。ナミが病気になった際は、病状を判断し、一度ドラム王国で医者に診てもらうことを決断するなど、判断能力も高め。しかも、所々で王女としての貫禄も見せるなど、様々な魅力のつまったキャラクターとなっている。

●トニートニー・チョッパーの一味加入と感動の過去エピソード

アラバスタ編が特に人気のある理由のひとつとして、アラバスタへ行く際中で、現在、一味の船医であるチョッパーが加入するドラム王国のエピソードを含んでいるのも大きい。ナミの病気治療のため、立ち寄ったのが医療大国と言われたドラム王国だが、そこでは国王・ワポルが医療を独占する横暴を働いており、国に医療を取り戻すべくチョッパーはルフィと協力しワポルを倒し、そのまま一味に加入することなる。

途中に過去の話として挟まれる、悪魔の実と食べ人間化したトナカイとなったチョッパーの、最初の理解者となったヒルルクとの出会いから別れを回想した一連のエピソードは、その後、同作に挟まれることになる長編回想の走りでもあり、作中でも屈指の感動エピソードだ。さらに、本編でも医術の師匠であるDr.くれはとの別れのシーンや、一味に参加するのを悩むチョッパーにルフィが「うるせェ!!! いこう!!!」と半ば強引に勧誘するシーンなど、名シーンだらけとなっている。

●王下七武海のサー・クロコダイルという明確な強敵との対決

今のとなっては王下七武海と聞いても微妙かもしれないが、当時は同じく七武海だった「鷹の目」こと、ジュラキュール・ミホークがイーストブルーの海上レストラン「バラティエ」に現れ、ロロノア・ゾロが決闘を挑んだ際に、圧倒的な強さの前に何もできずに敗れた記憶が鮮明に残っている時期である。当時リアルタイムで読んでいた読者は「え、もうあの王下七武海と戦うの?」と驚いた人も多いのではないだろうか。グランドライン入りたての小規模海賊団が、圧倒的格上に真っ向勝負を挑んでいく展開が、今までのイーストブルーとは別世界に来たワクワク感を掻き立てていた。クロコダイルに関しても計略を巡らす、切れる男でありながら、全身を砂化できるロギア系能力者ということで実力も確か。いかにも手ごわい相手だった。

●とにかく名シーンのオンパレード

前記したチョッパーの話に他にも、アラバスタ入りした際、自分自身を犠牲にし、内戦をなんとか止めようと思っているビビに対し、ルフィが「甘いんじゃねェのか」「人は死ぬぞ」と言い放ち、「おれ達の命くらい一緒に賭けてみろ!!! 仲間だろうが」と激を飛ばす一連のシーン。クロコダイルを倒したルフィたちが、アラバスタを去る際に、「いつかまた会えたら もう一度仲間と呼んでくれますか!?」と叫ぶビビに、海軍に監視されている一味が別れを告げる代わりに“仲間の印”が刻まれた腕を突き上げるシーンなどの名シーンが印象的だ。

他にも、ゾロの「礼を言う おれはまだ強くなれる」、ウソップの「男にゃあどうしても戦いを避けちゃならねェ時がある」など、他の麦わらの一味の活躍なども豊富となっている。加えて「いいか 国とは“人”なのだ」とクロコダイルの陰謀に扇動された反乱軍への攻撃の許可を求める王国軍を制止するネフェルタリ・コブラ王のセリフや、「あなた方ネフェルタリ家に仕えられたことを 心より誇らしく思います」という王国護衛隊副官・ペルの一連のシーンなど、脇役キャラにも見どころ満載なのがこのアラバスタ編で、人気があるのも納得だ。

なお、「#ワンピースの日とナッツの日」キャンペーンは明治ナッツチョコシリーズ公式Twitterをフォロー&リツイートで、参加者が自ら選んだデザインのオリジナルパッケージ付きナッツチョコやクリアファイルなどの景品セットが抽選で50名に当たる企画となっている。(斎藤正道)

*明治ナッツチョコシリーズ 公式Twitter

@meiji_nutschoco(https://twitter.com/meiji_nutschoco

(C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

© 株式会社ジェイプレス社