東京五輪の体操女子団体総合決勝(27日、有明体操競技場)で銀メダルを獲得した米国代表のシモーネ・バイルス(24)が途中棄権したのは精神的なストレスが理由と明かした。英「BBC」など各メディアが伝えている。
2016年のリオデジャネイロ五輪で4つの金メダルと銅メダルを獲得したバイルズは、棄権について「私はもう自分自身をあまり信用していません。多分、年齢も関係しているかもしれない」と涙ながらに語ると「もう自分が出続けてメダルを失うリスクは冒せなかった。チームのために棄権する必要があった」と説明した。
さらに「私は自分のメンタルヘルスに焦点を合わせなければなりません。今のスポーツではメンタルヘルスがより普及していると思います。自分の健康や幸福を保護しなければなりません」と続けた。
テニス女子の大坂なおみ(23=日清食品)は5月に自身の精神的な健康を守るため記者会見を拒否。全仏オープンを棄権したように、バイルズも大きなストレスを抱えていたようだ。
また、バイルズは大坂から影響を受けたかを聞かれると「メンタルがとても重要。心が健康でなければスポーツで成功することも楽しむこともできない」と主張したという。29日には連覇がかかる個人総合決勝が行われるが「心の休息日を1日取れる。そこからまた取り組みたい」と話していた。