東武鉄道が企業むけ有料手回り品料金制度を導入、乗車区間の小児運賃相当額

東武鉄道は、特定の企業・団体などが荷物類を客室スペースなどに持ち込める、有料手回り品料金制度を8月2日から導入する。

同社は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による旅客人員の落ち込みを受け、旅客輸送だけに留まらない鉄道輸送の活用方法として、かつて廃止した有料手回り品料金制度を見直し現状の課題にあわせて復活。

同制度の導入で、社会貢献や地域活性化につながる特定の企業・団体などの取り組みをサポートする。

今回導入する有料手回り品料金制度は、事前に承認を受けた特定の企業・団体等の関係者が乗車運賃とあわせて、有料手回り品料金を支払うことで、列車の客室スペースへ無料手回り品の制限を超えた荷物類を有料手回り品として持ち込める。

この有料手回り品料金は、乗車区間の小児運賃相当額とし、定期利用や特急列車の利用も可能。

利用は事前申込制で、日時・区間・持込人数・手回り品の内容(大きさ・重量・品目など)のほか、乗降駅での積み降ろしなど、詳細な運用方法について事前に打ち合わせが要る。

有料手回り品料金が要る条件は、車内に持ち込む荷物の3辺の和が250センチ以上、総重量が30㎏以上、個数が2個以上のいずれかを満たす場合。

東武鉄道の承諾を受けた物品を常時同一区間で運搬するものに限る。また、事前に承認を受けた特定の企業・団体などの関係者の同乗が必要で、荷物を持ち込める区間は東武線内に限る。

東武鉄道は、この新たな有料手回り品料金制度の導入に先がけ、初の取組みとして、「TABETEレスキュー直売所」を8月2日から展開。

東松山農産物直売所で売れ残った農産物を東上線 森林公園駅から池袋駅まで鉄道輸送し、特別価格で販売。食品ロス削減をめざす。

◆大好評!東武50090型で運んだ野菜を池袋駅で販売 食品ロス削減に貢献する「TABETE レスキュー直売所」3月末まで(実証実験時)
https://tetsudo-ch.com/11301131.html

(画像:東武鉄道)

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