東京五輪 柔道男子 永瀬が金メダル 家族や後輩ら快挙たたえる

永瀬の「金」が決まって喜ぶ母親の小由利さん(前列右)ら=長崎日大高

 東京五輪柔道男子81キロ級で永瀬貴規(27)が金メダルを獲得した27日、永瀬の母校の長崎日大高(諫早市貝津町)では、家族や恩師、後輩たちがエールを送り続けた。
 「一戦集中」「自分の柔道で金メダルを勝ち取って」-。この日に向けて、生徒らは応援メッセージを書き込んだ日の丸を準備。テレビ観戦する会場に掲げ、午前中の初戦から先輩の勇姿を見守った。試合がない時間帯はけいこに汗を流した。
 迎えた決勝。手作りの応援うちわなどを手に、祈るように画面を見詰めた。投げ技を仕掛ける永瀬を後押しするように「よいしょーっ」の掛け声も。金メダルが決まった瞬間は大きな拍手が鳴り響いた。
 柔道部の宮下真八主将(17)は「チャンスを逃さず、本当にすごい。強くて憧れの存在」、松本太一監督(41)も「長崎からも頑張れば世界一になれると示してくれた。子どもたちの刺激になると思う」と快挙をたたえていた。

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