盆の縁起物 ホオズキの収穫始まる 朱色鮮やかに畑彩る 平戸

収穫の時季を迎えたホオズキ=平戸市神船町

 盆の時期の縁起物、ホオズキの収穫が長崎県平戸市内で始まった。果実を覆う「がく」が畑を鮮やかな朱色に彩っている。収穫は8月初旬まで。
 同市神船町の農業、西川喜三郎さん(80)は、約20アールの畑で約8000本を栽培している。知人らが手伝い、高さ約1.5メートルに育ったホオズキを1本ずつ丁寧に収穫。西川さんは「栽培を始めて5年。今年は天候に恵まれ出来がいい。天然のものの色合いが好まれている」と目を細めた。
 JAながさき西海ほおずき部会平戸支部によると、同市内では12戸の農家が98アールで栽培しており、28日に初出荷する。今季は約4万本の出荷を見込んでいる。

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