上野由岐子は「ソフトボールの神」 北京&東京の決勝で敗れた米代表左腕が賛辞

悲願の金メダルを獲得したソフトボール日本代表・上野由岐子【写真:AP】

エリクセン監督は7回に再登板させた宇津木監督の采配を絶賛「粋な行い」

27日に横浜スタジアムで行われた決勝でアメリカを破り、悲願の金メダルを獲得したソフトボール日本代表。6回途中で一度、降板したものの、7回に再びマウンドに上がり最後を締めたエースの上野由岐子には、宿敵アメリカの選手からも「ソフトボールの神」と称賛の声があがっていた。

5回までアメリカ打線を無失点に抑えていた上野。6回先頭のモールトリーに左前安打を許したところ、リリーフの後藤希友に託して、一度はマウンドを降りた。左腕がこの6回を凌ぐと、7回にはリエントリーで再びマウンドへ。最終回は3人で締めて、歓喜の瞬間を迎えた。

13年越しの連覇を手にした日本代表と上野。北京五輪、そして今大会と、アメリカ代表で決勝の先発マウンドに上がったオスターマンは試合後「一番ステキなことは、彼女(上野)が常にモデルチェンジを続け、違う方法で打者にアタックしていることです。ソフトボール選手のピークが22歳ではないことを証明しています。だから、いろいろな意味で彼女はソフトボールの神だというように思っています」と賛辞を送った。

また、リエントリーで再び上野をマウンドに送った宇津木麗華ヘッドコーチの采配に、ケン・エリクセン監督は「自国での開催で試合を締めるには、ピッチングレジェンドを再びマウンドにあげたいでしょう。粋な行いだと思います」と称賛していた。(Full-Count編集部=AP)

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