第1四半期決算【カワチ薬品】売上−4.8%、営業利益−39.6%/コロナ特需の反動減

【2021.07.28配信】カワチ薬品は7月27日、2022年3月期第1四半期決算業績(2021年3月16日~2021年6月15日)を公表した。前年同期比は売上−4.8%、営業利益−39.6%だった。

カワチ薬品の2022年3月期第1四半期決算業績(2021年3月16日~2021年6月15日)は、売上高702億1600万円(前年同期比−4.8%)、営業利益18億9600万円(同−39.6%)、経常利益21億2500万円(同−37.4%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は13億6400万円(同−36.9%)だった。

当第1四半期連結累計期間(2021年3月16日~2021年6月15日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、停滞していた経済活動が再開するにつれ持ち直しの動きがみられたものの、各地域において再拡大傾向となり、まん延防止措置が発出される等、収束の見通しが立たないこと等から、先行き不透明なまま推移したと指摘。個人消費については、将来の各種負担増に加え、経済の下振れリスク等の懸念もあり、節約志向は続いているとする。

ドラッグストア業界においては、前年同時期に発出された緊急事態宣言下において、外出自粛や在宅勤務、休校等の影響から、衛生用品を中心とした感染予防関連商材や内食需要が急増したことに対
し、今期は感染症拡大に伴う一定の需要は堅調であるものの、外出自粛も限定的であることや休校には至っていないこと等から、前年同時期に一時的に急増した買い溜め需要の反動減の影響を受ける結果となったとする。

また、引き続きインバウンド需要は低迷している他、競合各社の出店増、異業種・異業態間における価格競争の熾烈化は続いており、経営環境は一層厳しさを増しているとする。

こうした中、同社グループではドラッグストアの機能強化に努め、予防関連商材や内食志向及び生活必需品等の需要に対応するべく適切な集荷に注力し、安定供給に努めてきた。
グループの店舗数は、計346店舗となった。このうち、調剤併設は123店舗で、併設率は35.5%。この期間の出退店はなかった。

次期業績の見通しは、直近に公表されている予想からの修正はなく、売上高2820億円(前期比−0.9%)、営業利益75億円(−29.0%)、経常利益85億円(−26.6%)、親会社株主に帰属する
四半期純利益55億円(−22.6%)を見込む。

© 株式会社ドラビズon-line