オリンピックに湧く1992年のスペイン 修道院に通う少女たちの成長を描く 「スクールガールズ」9月公開

ピラール・パロメロ監督の長編デビュー作「スクールガールズ」が、9月17日より劇場公開されることが決まった。

「スクールガールズ」は、修道院に通う思春期のセリアが、友人たちとの新たな経験を通して、家族や自分自身を知っていく姿を描いた作品。長編デビューとなった本作で、監督・脚本を務めたピラール・パロメロはベルリン国際映画祭で新人監督賞(クリスタルベア賞)にノミネートされた。さらに、スペイン映画界のアカデミー賞と言われるゴヤ賞で作品賞・脚本賞を受賞したほか、スペイン国内を中心に26の映画賞を受賞した。

主人公セリアを演じるのは、主演デビュー作となるアンドレア・ファンドス。監督が「彼女こそがこの映画の魂」と絶大な信頼を寄せるアンドレアは、数々の新人女優賞にノミネートされ、スペイン映画批評家協会賞では新人女優賞を受賞した。母親役には、ゴヤ賞受賞俳優のナタリア・デ・モリーナ。「悲しみに、こんにちは」でプロデューサーを務めたヴァレリー・デルピエールが、プロデュースを担当している。

1992年のスペインを舞台にした本作は、ピラール・パロメロ監督の体験が色濃く反映されているという。パロメロ監督は、「極めて保守的なスペイン修道院の教育と、オリンピック開催の熱狂渦巻く、外の世界にあふれる刺激には大きなギャップがありました。しかし私たち―1992年当時の教育を受けた女性たちこそが、”勉強をし、独立して、なりたいものになれる”とはっきり感じることができた初めての世代だったのではないかと思います」と語っている。

日本版のポスタービジュアルと予告編も公開された。予告編では、修道院に通うセリアが、転入生のブリサとの交流をきっかけに、新しい世界に足を踏み入れていく姿、仲間とのゲームの最中の言葉をきっかけに、セリアが父親は死んだという母親の話に疑問を持つようになる姿などが映し出されている。ポスタービジュアルでは、セリアを始めとする少女たちの自信にあふれた姿に、「人生はたくさんの真実と、少しの嘘でできている」のコピーが添えられている。

【作品情報】
スクールガールズ
2021年9月17日(金)より新宿シネマカリテ他にてロードショー
配給:ファインフィルムズ
@2020 Inicia Films, Bteam Prods, Las Niñas Majicas AIE

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