マツダのコンパクトSUV「CX-3」が今再び注目されている。というのは2020年5月にもっとも安価なモデルが投入されたのが大きな要因である。それまでもっとも安いグレードでも240万円台であったのだが、ベースモデルが200万円を切る価格となったのだ。一体どんなユーザーがCX-3の低価格モデルを求めているのだろうか。マツダディーラーに直撃!
CX-3のベースグレードは189万円! 割り切った装備が魅力だった
マツダ CX-3が登場したのは2015年のこと。今年2021年には6年目を迎えるモデルである。ベースとなるのは同社のコンパクトカー「MAZDA2 (当初はデミオ)」のため、CX-3の全長は約4.3mの都内でも扱いやすいサイズである。
CX-3発売当時は全車ディーゼルエンジンを搭載していたが、その後2リッターガソリンモデルを投入。そして2020年5月には1.5リッターエンジン搭載車を追加したのだ。
ディーゼル、そして2リッターモデルとの最大の違いは排気量はもちろんのこと先進安全装備が異なり、1.5リッターモデルには先行車を追従するアダプティブクルーズコントロールが備わらない仕様となっている。もちろん衝突被害軽減ブレーキは装備されているが、長距離運転に嬉しい機能がないというワケだ。言うなれば1.5リッターモデルは街乗り重視といったイメージである。
>>
街乗りメインなら1.5リッターモデルで十分! 価格面で選ぶならCX-3は大いにアリ
CX-3のもっとも安価なモデルの概要はこの辺にして、今回の本題に移ろう。
都内近郊のマツダディーラーでよれば「CX-3の1.5リッターガソリンモデルは奥様用のクルマ、あるいはセカンドカーとして選ばれる方が多い」という。先に述べた通り、街乗りメインのユーザーから支持されているのだった。
ヤリスクロスやヴェゼルなどよりも安価! それでいて装備も必要十分
続けて「他社含めコンパクトSUVを探している方の中で、より安価なモデルを求めるユーザーも増えている」と語る。
2020年登場のヤリスクロスや2021年4月デビューの新型ヴェゼルといったモデルが注目されがちであるが、どれも売れ筋のハイブリッドモデルは200万円を超えるプライスとなっている。その観点でいくと、同様のサイズで200万円以下のモデルはかなり貴重なのだ。
ちなみにCX-3は今買える国産コンパクトSUVのなかでは最古参のモデルである。そう考えるとCX-3の販売台数は落ち込むかに見えたが、ヤリスクロスが投入される数ヶ月前に安価なモデルを投入し、来たるライバル車に備えたというワケだ。
>>
新型CX-3の登場はまもなくか!?
CX-3のベースモデルであるMAZDA2もデビューが2014年とあって、まもなくのフルモデルチェンジが予想される。となれば新型CX-3も同様に新型モデルが登場する日もそう遠くないと考える。それだけに、新型CX-3の一早い登場に期待したい。
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】