南北首脳会談の協議報道を受け、韓国関連株が急騰...開城工業団地の元入居社は最大16%↑

南北首脳会談の開催が協議されているとのロイター報道を受け、28日、南北協業関連株が大幅に上昇したことが分かった。

聯合によると、この日の有価証券市場で、アパレル企業で開城工業団地に入居していたシンウォン[009270]は前取引日より15.98%上昇となる2千250ウォンで取引を終えた。

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取引時間中、首脳会談関連報道が出た直後に約26%上昇となる2千440ウォンまで上がり、過去1年の最高値を更新した。

また、インディエフ[014990](14.75%/アパレル)、南海化学[025860](6.93%/農業資材)、アナンティ[025980](5.77%/アパレル)、キョンノン[002100](3.96%/農業)、ジェイエスティナ[026040](3.76%/鞄類)など南北協業関連株が共に上昇した。

(画像:シンウォンの株価推移キャプション:INVESTING.COM)

これら関連株は前日も、南北間通信線の復元発表を受け急騰した。

開城工業団地は、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)南部の開城市郊外にある経済特別区であり、南北融和の象徴として韓国企業が運営する工場が多数入居し運営されていたが、2016年に(制裁なども絡み)韓国側が操業停止と韓国人の引き上げを行った。現在は北朝鮮が運営しているとの説もあるが定かではない。

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