【高校野球】日本高野連がクラウドファンディングを実施 コロナ禍で「運営は極めて厳しい状況」

日本高野連は28日、クラウドファンディングを実施すると発表した

選手権の開催費用の一部、都道府県連盟の運営を支援するため

日本高野連は28日、第103回全国高等学校野球選手権大会の開催費用の一部を集めるため、また都道府県高野連の運営を支援するためのクラウドファンディングを実施すると発表した。

新型コロナウイルスの感染拡大により、昨夏の全国高等学校野球選手権大会は中止に。今夏は2年ぶりに開催されるものの、入場者は代表校の学校関係者に限り、一般へのチケット販売は実施されない。

高校野球は入場料収入を財源としており、収入は大きく減少する一方で、PCR検査や消毒など感染防止対策にかかる費用は膨らみ、運営は極めて厳しい状況に陥っているという。そのため、選手権開催費用の一部と各都道府県連盟の運営支援のため、グラウドファンディングを実施することを決めたという。

クラウドファンディングサイト「A-port」の日本高等学校野球連盟のページから支援の申し込みを受け付ける。目標金額は1億円とし、1口3000円から支援できる。

日本高野球連の八田英二会長は「今年は2年ぶりに全国高等学校野球選手権大会が甲子園に帰ってきます。未だ続く新型コロナウイルス感染拡大の影響で、誠に残念ではありますが、今大会は一般の方の入場をお断りすることにしました。このことにより、収入が大きく減少して、日本高等学校野球連盟の財政も大きく悪化します。大変心苦しいですが、高校球児の夢の実現を果たすために、どうか皆様のお力をお貸しください。何卒よろしくお願いいたします」とコメントを発表した。(Full-Count編集部)

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