維新代表の松井一郎氏 同党出身“サウナ市長”に絶縁状「2度とコイツとは付き合わん」

松井一郎氏

大阪市長で日本維新の会の松井一郎代表(57)が28日、池田市長選(8月22日告示、29日投開票)への再出馬を表明した池田市の冨田裕樹市長(44)に〝絶縁状〟を突き付けた。

市役所へのサウナ持ち込みや職員へのパワハラ疑惑へのけじめとして30日付で辞職する冨田氏は、27日に約3時間にわたって記者会見を開催。市議会の百条委員会が認定したパワハラなどについて「でっちあげ」「権力闘争の演出劇」と猛反論し、自らの辞職に伴う市長選に無所属で立候補する考えを示した。

冨田氏は会見で「維新の会の候補者として看板を背負って当選したが、辞職をすることでけじめを果たしたと考えている。党への配慮も存分にさせていただいた」と話したが、これについて松井氏は「我々やなくて市民にどう配慮するか。別に僕に配慮してほしくないし、2度とコイツとは付き合わんとこと思ってる。市民に裏切り行為をしたという事実があるんだから、市民にきちっと配慮しなさいと言いたい。混乱を招いたんだから」と嫌悪感を隠そうともせず吐き捨てた。

松井氏は先週、冨田氏の再出馬について「けじめをつけるために辞めるんだから、反省してるなら一定の期間が必要」と苦言を呈していたが、正式に立候補を示したことに「百条委にでっち上げとか言うなら、司法の場で争えばいい。市民を巻き込む必要はない。僕は大反省してる。こういうのを公認したというのを。(維新政治塾の)塾生のころは分からんかったけど。潔く政治から離れて、反省する時間を取るべきやと思います」と突き放した。

松井氏は、候補者擁立の権限は大阪維新の会代表を務める吉村洋文府知事にあるとした上で、市長選に候補者を立てない考えを示していたが、改めて「(冨田氏を公認したのは)僕が(大阪維新の会)代表のころの大失敗。市民の人には大変申し訳ない。当時の代表として混乱を招いたんだから、今回は静かにしておくべきと思っている」と語った。

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