株式会社ブルボン(新潟県柏崎市)が2022年3月期第1四半期決算(連結)を発表、売上高は順調に推移

JR柏崎駅前。写真左から2番目のビルがブルボン本社

株式会社ブルボン(新潟県柏崎市)は28日、2022年3月期第1四半期決算(連結)を発表した。売上高は236億3,700万円、営業利益15億900万円、経営利益16億1,200万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は10億8,500万円となった。

なお、同社は「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準29号 2020年3月31日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適応しており、2022年3月期第1四半期に係る各数値については、当該会計基準等を適応した数値となっているため、対前年同四半期増減率は記載していない。

菓子・飲料・食品業界は、消費者の節約志向は根強いものの、外出自粛が推奨されるなかで内食化が続いており堅調に推移した。このような状況下で、同社グループは一貫して食品製造企業として品質保証第一主義に徹し、感染防止対策の徹底を図りながら、安全で安心な実質価値の高い商品の安定した供給と、消費者ニーズに応えたサービスの提供など、顧客満足度向上に向けた活動を推進してきたという。

具体的には、感染症拡大下において一層高まる健康志向への取り組みや、ECチャネル需要の増加等による消費者の購買行動の多様化、家庭内での消費に対応した商品展開などに取り組んだ。

その結果、新製品が好評であったことに加え、家庭内消費傾向が継続したことから売上高は順調に推移。利益面は、生産性の向上とコストの削減、経費の効率的な使用に取り組んだほか、安定した販売業績に伴い堅調なスタートとなった。

営業品目別の概況は以下の通り。

菓子

菓子の合計売上高は、224億5,700万円となった。このうち、ビスケット品目のロングセラー商品「ルマンド」の品質を向上させ、1本の満足感を高めた商品「贅沢ルマンド」を発売。また、糖質量を抑えた「カーボバランス」シリーズ、バータイプスイーツ商品群の「ふんわりバーム濃厚バナナ」を新発売。品目全体ではファミリーサイズ商品群の「ロアンヌ」シリーズが順調に推移した。

チョコレート品目では「アルフォートミニチョコレート」シリーズや「もちもちショコラ」シリーズ、「ブランチュールミニチョコレート」シリーズにそれぞれ期間限定商品を展開し品揃えの充実を図った。加えて、カップスナック商品群の「じゃがチョコ」シリーズに、「じゃがチョコグランデビター」を発売しブランドの活性化をしたという。

ビスケット、スナック、米菓など多種多様な商品構成が特徴の「プチ」シリーズでは、人気アニメのキャラクターをパッケージにデザインした商品展開を行い好評を得たほか、シリーズ全体の底上げに繋がった。

飲料・食品・冷菓・その他

飲料・食品・冷菓・その他の合計売上高は、11億8,000万円となった。飲料品目はミネラルウォーター商品群においてプライベート商品の需要が落ち着いた一方、キャラクター商品群が好評を得た。品目全体では「牛乳でおいしくつめたいココア缶190」の取り扱い拡大に伴い、順調に推移した。

食品品目は内食需要の増加に伴い「240gミルクココア」が好評であったことに加え、防災意識の高まりから保存缶商品に支持を得た。このほか、機能性食品「ウィングラム」ブランドとして展開している「スローバー」シリーズや「プロテインバー」シリーズが取り扱いの拡大と顧客のニーズを満たす商品価値により好評だったという。

冷菓品目では「ルマンドアイス」のリニューアルを行なったほか、「ルマンドアイスバナナカスタード」を発売し、商品認知の向上を図った。

その他の通信販売事業では、内食需要の高まりに対応した菓子詰め合わせセットの品ぞろえ強化に加え、前期末に販売を開始した不織布マスクが好評を得た。

自動販売機事業は、多様な商品を取り扱うプチモールの設置環境の選択による収益性向上と効率化に取り組むなかで、設置台数の増加と対面接触を避けた食品販売ツールとしての環境整備を図った。

酒類販売事業は、季節限定醸造商品「ALWAYS A WIT(オールウェイズ ア ヴィット)」を展開したほか、引き続きナショナルブランド商品の認知拡大を図った。土産用受託商品等の需要も回復基調にあり、順調に推移したようだ。

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