なだぎ武 2回目のワクチン〝未接種〟で開会式参加に「組織委員会は何をやってたんだ!」

この時は2回目の接種はまだだった

東京五輪の開会式に出演したことで話題となったお笑い芸人・なだぎ武(50)が28日、自身のツイッターを更新し、新型コロナウイルスのワクチン接種による副反応に苦しんだことを明らかにした。

なだぎは「39・2℃」と表示された体温計の写真をアップしたうえで、次のようにツイートした。

「一昨日2回目のワクチン接種してきました。午前中に打って、夕方くらいから腕の痛みと倦怠感が出、夜中に発熱。2回目のワクチン接種がこんなにも辛いとは…くらいしんどかったです。(私はモデルナ)個人差はあると思いますが、これからの方は、2回目の接種の次の日は休みにしといた方がいいと思いました」

ただこのツイートにより、2回目のワクチン接種が開会式より後だったことが判明し、「大会組織委員会は何をやってたんだ!」と疑問の声が上がっている。

なだぎが1回目の接種を受けたのは6月29日。所属の吉本興業が行った職域接種だった。

「すでに開会式まで1か月を切っていた時期。さすがにそのころには、なだぎの開会式出演が決まっていたのは間違いない。開会式には選手はもちろん、高齢の関係者もたくさん出席していた。そんな開会式に出るのなら、それまでに組織委が2回目の接種を終えているようにスケジュールを組むべきなのに、どうして2回目の接種が開会式の後になったのか?」(テレビ局関係者)

政府が東京と大阪に設置した大規模接種センターで、接種が始まったのは5月24日だった。

「開会式に出る人なら、吉本の職域接種の前に打っておけばよかった。そうすれば開会式の段階で、2回目の接種を終えていたはず。なだぎの例を見ると、開会式にワクチンを打っていない出席者はたくさんいたのでは」(前同)

開会式をめぐっては、演出担当の小林賢太郎氏、音楽担当の小山田圭吾が直前になって解任・辞任となるなどゴタゴタが続いたが、ワクチン接種ひとつとっても組織委の準備不足は明らかだ。

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