雲仙市 12~15歳のワクチン集団接種 8月6日から優先実施

 長崎県雲仙市が12~15歳に対する新型コロナウイルスワクチン集団接種を8月6~8日に優先して実施することが28日、分かった。接種は任意で保護者が同伴する。市内対象者の3分の1に相当する約400人が申し込んだ。
 市は19日、12~15歳(7月末時点)の1244人に接種券を発送。23日から優先して予約を受け付けた。会場は吾妻町ふるさと会館と南串山保健福祉センターの市内2カ所。夏休み中に2回接種を終えるよう、1回目の3週間後の同時刻、同会場で2回目を実施する。
 市は16歳以上に対し集団接種と個別接種を進めている。だが12~15歳は保護者同伴により小規模の医療機関が密になりかねず、市内に小児科医院が少ない事情もあるため、個別接種は実施しない方針。優先期間後に接種を希望する場合は、16歳以上と同じ日程で集団接種を受ける。
 12~18歳への接種を巡っては、県が22日に開いたオンライン研修会で、講師を務めた長崎大学病院の森内浩幸教授が「健康な子どもであれば急ぐ必要はない」「かかりつけ医による個別接種が望ましい」などと説明している。
 市健康づくり課は「接種を受けるかどうかの判断は(12~15歳の)本人や保護者の判断に委ねている。その上で、希望者が接種できる環境づくりを進めている」としている。


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