トビウオジャパンに希望の光をともした。男子200メートルバタフライ銀メダルの本多灯(ほんだ・ともる=19、アリーナつきみ野SC)は「チームの流れがよくなかったので、ここで僕が一発ぶちかましていい流れを作りたいと思っていた」と内に秘めた思いを明かした。
今大会は自国開催ながら瀬戸大也(TEAM DAIYA)、松元克央(セントラルスポーツ)、佐藤翔馬(東京SC)ら金メダルを目標にしていた選手が決勝を前に敗退する異常事態。それでも「そんなの関係なく自分のやりたい通りにやっています」と負の連鎖を断ち切ってみせた。
その本多は以前から「五輪でメダルを取ってチヤホヤされたい」との“珍目標”を掲げていた。結果を出して周囲に称賛されることがモチベーションになっており「五輪の内定をもらってみんなからお祝いのメッセージをいただいて、シンプルにうれしかった。それ以上、浮かれたいというわけではないけど(周囲の祝福が)ご褒美という形で頑張れるように」と語っていたこともある。
褒められると伸びるタイプ?の19歳は、2024年パリ五輪で表彰台の頂点に立つつもりだ。