【競泳】主将・入江陵介が8位で200背決勝へ チーム不振に「危機感」も「涙を流している選手たくさんいる」

決勝進出を決めた入江

東京五輪競泳男子200メートル背泳ぎ準決勝は29日、東京アクアティクスセンターで行われ、入江陵介(31=イトマン東進)が1分56秒69の全体8位で決勝進出を決めた。

競泳代表主将の入江はレース後「1レース、1レース本当に危機感を持ってやっています」と切り出すと「決勝の舞台に立てることに喜んではいけないチームだったんですけど、やはり今は一つひとつ進めることがチームの勢いになってくると思うので、そういうところでは9番ではなく8番で(決勝に)行けたので、しっかりと切り替えてやりたいと思います」と語った。

金メダルを期待された有力選手が次々と敗退。しかも決勝に進むことができず、予選や準決勝で姿を消している現状に「皆さんも感じている通り、やはり17番(で予選敗退)、9番(で準決勝敗退)が多かったりというところでは僕たちもチームとしても危機感を持っています」と話す。

一方で「僕たちもこの東京五輪が開催されるのか常に考えながらいる中で、いろいろ悩みもあったと思うんですけど、選手たちはみんな全力で戦っている」と強調。その上で「皆さんが見ない部分で選手たちはたくさん涙を流していますし、やっぱり情けないという選手もたくさんいるので、しっかりと僕自身、最後まで戦い抜きたいと思います」と言葉に力を込めた。

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