【東京五輪】「メンタルヘルス」で大会からの撤退した体操女王のバイルズに各界から支持表明

大会から撤退したシモーネ・バイルズ(ロイター)

体操界の女王、シモーネ・バイルズ(24=米国)が女子個人総合の出場を断念し、東京五輪から撤退すると発表した。その決断に各界から支持が広がっていると、英紙「デーリー・メール」が伝えている。

リオデジャネイロ五輪で4冠に輝いたスター選手。東京五輪でも活躍が期待されていたが、女子団体総合を「メンタルヘルス」を理由に途中棄権すると、連覇のかかる個人総合を辞退した。テニス女子の大坂なおみ(日清食品)も5月に「心の健康」を理由に記者会見を拒否すると表明し、のちに「うつ状態」にあることも明かしていたが、バイルズの行動も各界に波紋が広がっている。

この決断について、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドに所属するフランス代表MFポール・ポグバ(28)は自身のツイッターを更新し「私たちは常に身体的な健康に焦点を当てていますが、精神的ものも同様に重要です。あなたが両方の意識をするとき、人生を満喫できるでしょう!」とした上で「否定できない強さの瞬間」と書き込み、支持する考えを明かした。

また、体操代表のマックス・ウィットロック(英国)はバイルズの行動を絶賛し、今後のサポートを約束。さらに米歌手のジャスティン・ビーバーも今回の判断を支持すると表明するなど、支援の輪は広がっている。

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