【ストロングスタイル】タイガー・クイーンは初代虎を想起させるムーブ繰り出しデビュー戦勝利

デビュー戦を白星で飾ったタイガー・クイーン

ストロングスタイルプロレス29日の後楽園ホール大会で、同団体史上初めてメインで女子の試合が行われ、注目のマスクマン「タイガー・クイーン」がデビューした。

初代タイガーマスク(63=佐山聡)自ら指導に当たったというクイーンは、シングルで山下りなと対戦。初代虎も観客席から見守る中、ゴングと同時に華麗なタイガーステップを披露して観客をざわめかせた。さらにバックスピンキックやアームホイップ、サマーソルトと一連のタイガームーブを披露して拍手を巻き起こす。

相手の山下に翻ろうされる場面もあったが、最後はスプラッシュマウンテンの体勢で持ち上げられたところで回転しながら脱出すると、これまた初代虎をほうふつとさせるツームストーンパイルドライバーでグサリ。さらにダイビング・ヘッドバット、猛虎原爆固めとつないで3カウントを奪いデビューを飾った。

試合後、クイーンは一言も発することなく謎を残したまま会場を後に。初代虎も疲労で会場を去り報道陣の前でコメントはしなかったが、言葉を託された平井丈雅代表は「佐山先生は『本当に素晴らしかった』とおっしゃっていました。運動神経はもちろん、精神の部分でも佐山先生は認めています。そして相手の山下選手を絶賛していました。『相手が山下選手だからここまでいい試合になった』と」と代弁した。

クイーンの次回登場は9月5日の新木場1stRING大会になる見込み。さらなる活躍に期待大だ。

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