ヤンキースが大砲・ギャロ獲得を正式発表 2対4の大型トレード

日本時間7月30日、ヤンキースはレンジャーズとの2対4の大型トレードで大砲ジョーイ・ギャロを獲得したことを正式発表した。ヤンキースはレンジャーズにジョシュ・スミス、イゼキエル・デュラン、トレバー・ハーバー、グレン・オットーという4人のプロスペクト(若手有望株)を放出し、ギャロとジョエリー・ロドリゲス(元中日)を獲得。なお、「ニューヨーク・ポスト」の報道によると、ギャロとロドリゲスの今季の残り年俸はレンジャーズが負担するようだ。

現在27歳のギャロは今季95試合に出場して打率.223、25本塁打、55打点、6盗塁、OPS.869を記録。2017~18年には2年連続でシーズン40本塁打以上をマークした球界を代表するスラッガーの1人である。2018年に207三振、今季もここまで125三振を喫しているように、穴の多い選手ではあるものの、自己最多に迫る74四球を選んで出塁率.379をマーク。また、球界屈指の強肩を誇り、昨季は右翼手部門でゴールドグラブ賞を初受賞している。FAになるのは来季終了後であり、1年半保有できる点も魅力だ。

現在29歳のロドリゲスは日本プロ野球の中日ドラゴンズでも活躍したリリーフ左腕で、今季は31試合に登板して1勝3敗1セーブ、9ホールド、防御率5.93という成績。メジャー復帰時にレンジャーズと2年550万ドルの契約を結んであり、来季の契約は年俸300万ドルの球団オプション(またはバイアウト50万ドル)となっている。

レンジャーズはギャロとロドリゲスの2人を放出し、なおかつ今季分の年俸を負担する対価として4人のプロスペクトを獲得することに成功。4人とも「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでヤンキースのトップ30にランクインしていた選手だ。

同ランキングで14位だったスミスは2019年ドラフト2巡目(全体67位)指名でヤンキースに入団した23歳の遊撃手で、今季はA級とA+級で合計39試合に出場して打率.324、9本塁打、24打点、17盗塁、OPS1.089の好成績をマーク。

同15位だったデュランはドミニカ共和国出身の22歳の二塁手で、2017年7月にヤンキースと契約。今季はA+級で67試合に出場して打率.290、12本塁打、48打点、12盗塁、OPS.907と上々の成績を残している。

同23位だったハーバーは昨年のドラフト3巡目(全体99位)指名でヤンキースに入団した22歳の二塁手兼外野手で、今季はA級で66試合に出場して打率.288、9本塁打、49打点、2盗塁、OPS.943という成績。

同28位だったオットーは2017年ドラフト5巡目(全体152位)でヤンキースに入団した25歳の右腕で、今季はAA級とAAA級で13試合(うち12先発)に登板して7勝3敗、防御率3.33をマークしている。レンジャーズが獲得した4選手はいずれも今季マイナーで好成績を残しており、マイナーの選手層に厚みが加わった。

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