ブルージェイズがナショナルズの抑え左腕・ハンドをトレードで獲得

日本時間7月30日、ブルージェイズはナショナルズとの1対1の交換トレードを成立させ、「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで17位にランクインしていたライリー・アダムスを放出してクローザーのブラッド・ハンドを獲得したことを発表した。ハンドは昨季インディアンスで16セーブを記録して自身初となる最多セーブのタイトルを獲得。シーズン終了後にFAとなり、1年1050万ドルでナショナルズと契約したが、そのときの争奪戦にはブルージェイズも加わっていた。

現在31歳のハンドは今季41試合に登板して42回2/3を投げ、5勝5敗21セーブ、防御率3.59、42奪三振を記録。今季は調子の波が激しく、月間防御率は4月0.00、5月6.75、6月1.65、7月7.88と推移している。昨季は16度のセーブ機会をすべて成功させ、セーブ成功率100%をマークしたが、7月だけで3度もセーブに失敗。今季のセーブ成功率は80.8%(26度中21度成功)となっている。

ハンドは2011年にマーリンズでメジャーデビューし、当初は先発を務めていたが、徐々にリリーフでの登板が増え、2016年のパドレス移籍を機に完全にリリーフに転向。2017年から3年連続でオールスター・ゲームに選出されるなど、球界を代表するリリーバーの1人へと成長し、最多セーブのタイトルを獲得した昨季は「オールMLB」のセカンド・チームにも選出された。

ブルージェイズは今季、クローザーとして獲得したカービー・イエーツがトミー・ジョン手術により1試合も投げないまま今季絶望となり、代役のクローザーとして台頭したジュリアン・メリーウェザーも故障で長期離脱。ジョーダン・ロマノの8セーブがチーム最多という状況であり、頼れるクローザーの補強を必要としていた。

ナショナルズに移籍するアダムスは25歳の捕手で、2017年ドラフト3巡目(全体99位)指名でブルージェイズに入団。今季メジャーデビューを果たし、12試合に出場して打率.107、0本塁打、0打点、OPS.345を記録している。マイナーAAA級では35試合で7本塁打を放ち、OPS.858をマークしており、メジャーでもそのパワーを発揮することが期待される。

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