巨人・菅野の〝エース特権〟剥奪へ 宮本コーチが「ぶっつけ一軍復帰登板」に難色

調整中の菅野に宮本コーチは…

エース特権を剥奪へ。巨人の宮本和知投手チーフコーチ(57)が29日に、エース菅野智之投手(31)を五輪中断期間中のファーム戦で調整登板させる意向を明かした。

今季の菅野は、度重なる不調により計4度の戦線離脱。代表メンバーに選出されていた東京五輪の野球日本代表「侍ジャパン」の出場も辞退した。

ここまでの復帰過程としては、二軍戦での調整登板を挟まず、一軍のマウンドでの〝ぶっつけ復帰登板〟を行ってきた右腕。大黒柱の強硬策に、チーム内外からも様々な意見が飛んだが、ついにこの調整方法にメスが入ることとなった。

宮本コーチは「俺はやっぱりファームで投げさせたいね。ファームで何試合か投げて、そして来させるようにしないと。本人に任せてやって2回失敗しているので。やっぱり、ほかのチームメートにも迷惑をかける。だからしっかりとファームで。その方が本人のためにもいいと思うんですよ」と、同じ轍を踏ませないための措置であることを強調。復帰までの期限も設けず、しっかりと段階を踏んだ一軍復帰を望んだ。

リーグ3連覇、日本一奪回へ、後半戦での菅野の帰還は必須条件。宮本コーチも「後半戦には来てくれると思ってます」とエースの万全復帰に期待を寄せた。

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