電撃結婚!大島優子と林遣都に〝何クソ共通点〟 芸能界の荒波にもまれた子役時代

大島優子(左)と林遣都

芸能界の〝電撃婚〟に日本中が驚いた――。女優の大島優子(32)と俳優の林遣都(30)が29日、結婚を発表した。売れっ子同士ながら一度も交際が報じられず、約1年間の極秘交際を経てのゴールイン。長年の友人関係から結婚にまで至った背景を探ると、〝子役時代の苦悩〟と〝脱皮〟をともにしてきたシンクロがあった。

2人は2012年に公開された映画「闇金ウシジマくん」の幼なじみ役で初共演。その後は友人関係が続いたが、19年に放送されたNHK連続テレビ小説「スカーレット」で再共演で急接近。コロナ禍でもあり、約1年にわたる静かな交際を続け、ゴールインとなった。

初共演した12年、大島はAKB48に在籍。その年の「選抜総選挙」では2年ぶりの1位となり、トップアイドルとして国民的アイドルグループをけん引していた。

「AKB48はその年、初の東京ドーム公演を実現。大島から招待された林は、生観戦した。大島を〝推しメン〟に挙げ、『闇金ウシジマくん』主演の山田孝之とともに大島の代表的なセンター曲『ヘビーローテーション』を踊ったこともある。知人らは『運命だったのでは!』と祝福している」(映画制作会社スタッフ)

大島とともにAKB48初期の中心メンバーとして活躍した前田敦子(30)はこの日、都内で行われた「歯が命アワード 2021」に出席し、「優子、本当におめでとう! 誰にも言わずにはぐくんだ愛はすてきなものになっていると思います。末永くお幸せに!」と笑顔を見せた。

林は中学生時代にスカウトされ、主演映画「バッテリー」(07年)で野球少年役を演じ、俳優デビュー。同作品での演技が評価され、多くの新人賞を獲得。1990年代後半から数々の作品に出演した。

一方、大島は8歳から子役として活躍。TBS系ドラマ「ひよこたちの天使」(1996年)や同年のTBS系「ラブの贈りもの」、97年のフジテレビ系ドラマ「バージンロード」などに出演したが、次第に露出を減らしていった。

芸能プロ関係者は「大島は子役時代にはちやほやしてくれた大人たちが、自身が成長するにつれて冷たくなり、無視される経験をしてきた。AKB48でブレークした時も『ブームはいつか終わる。10年以上芸能界にいますし、いろんな経験もしてきました。怖いものはないです』と口にしていた。一方、林も華々しいデビューを飾ったぶん、少年役のイメージからの脱皮に苦労した。2人とも共感する部分が多いことも結婚を後押しした」と語る。

実際、この日、2人は双方の公式サイトで結婚報告とコメントを寄せた。大島は「この仕事を始めてから25年、多くの方に支えていただき…」と書き、林も「15歳で俳優というお仕事に出会い、気付けば人生の半分を俳優として過ごしてきました…」と記した。それぞれ〝子役時代〟を感じさせる心境がつづられていた。

知人らによれば、人見知りでシャイな林と、年上から年下まで誰とでもフランクに接して明るい大島とは「性格は真逆」という。それでも、演者としての苦労は共通点が多く、魅かれ合っているという。

最近、林は「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)や「ドラゴン桜」(TBS系)など話題作に出演し、実力派俳優へ。大島も「スカーレット」(NHK)、「ネメシス」(日テレ系)でアイドルイメージが抜け、女優として評価が高い。

まさに〝脱皮〟の時期も重なった結婚だったのかもしれない。

© 株式会社東京スポーツ新聞社