ドジャースがロイヤルズの左腕・ダフィーをトレードで獲得へ

ドジャースが左腕ダニー・ダフィー(ロイヤルズ)の獲得に動いていることが明らかになった。「ESPN」のジェフ・パッサンによると、トレード交渉は最終段階に突入しており、トレード拒否権を持つダフィーはドジャースへのトレードを受け入れたという。ロイヤルズはこのトレードで後日指名選手1名を獲得する見込み。また、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、ダフィーの年俸の一部または全部をカバーする金銭がロイヤルズからドジャースに支払われるようだ。

現在32歳のダフィーはロイヤルズと5年6500万ドルの契約を結んでおり、今季がその契約のラストイヤー。今季は4月に防御率0.39の好スタートを切り、ここまで13試合(うち12先発)に登板して4勝3敗、防御率2.51をマークしているが、左前腕屈筋痛により2度戦列を離れており、現在も故障者リスト入りしている。ロイヤルズのデイトン・ムーアGMは先日、ダフィーが8月末あたりに戦列復帰予定であることを明らかにしており、ドジャースではレギュラーシーズンのラスト1ヶ月(とポストシーズン)の戦力として期待される。

ドジャースでの役割は不透明だが、2016年に先発とリリーフを兼任して12勝3敗、防御率3.51の好成績を残しているように、先発だけでなくロングリリーフとしても起用できる投手である。ダフィーが戦列に戻ったときの投手陣の状況に合わせて、起用法が決定されることになりそうだ。

なお、メジャーリーグではメジャー登録日数が10年以上かつ直近5シーズンを同一チームでプレーした選手にトレード拒否権が与えられることになっており、ロイヤルズ一筋11年目のダフィーもこの権利を有している。よって、ダフィーはいかなるトレードも拒否することができるが、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドによると、ダフィーはこの権利を行使せず、トレードを受け入れる姿勢を示しているという。ダフィーにとっては、ワールドシリーズを制した2015年以来6年ぶりのポストシーズン出場のチャンスとなる。

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