ドジャースが超大型補強か シャーザー&ターナー獲得に向けて前進

パドレス移籍が濃厚とみられていたマックス・シャーザー(ナショナルズ)だが、同地区ライバルのドジャースがパドレスの補強を阻止すべく、ナショナルズと交渉を続けているようだ。「ESPN」のジェフ・パッサンによると、ドジャースはシャーザーとトレイ・ターナーのダブル獲得に向けてナショナルズとのトレードを交渉中。パッサンは「ドジャースが両選手を獲得するトレードの交渉に大きな前進があった」と伝えている。ドジャースによる超大型補強が実現するかもしれない。

現在37歳のシャーザーはサイ・ヤング賞3度の実績を誇るメジャーを代表するエース右腕。7年契約のラストイヤーを迎えた今季も全く衰える気配を見せず、ここまで19試合に先発して8勝4敗、防御率2.76、奪三振率11.92、与四球率2.27の好成績をマークしている。トレード拒否権を持っているシャーザーは西海岸の球団への移籍を希望していることが報じられており、球団間の交渉がまとまれば、トレードを受け入れる可能性が高いとみられる。

一方、現在28歳のターナーは走攻守三拍子揃った遊撃手であり、今季は自身の28歳の誕生日当日に通算3度目のサイクル安打を達成したことで話題になった。ここまで96試合に出場して打率.322、18本塁打、49打点、21盗塁、OPS.890の好成績をマーク。自身初の「30-30」を狙えるペースだが、新型コロナウイルス陽性が判明し、現在は故障者リストに登録されている。

この両選手を同時に獲得するとなれば、大きな対価を支払うのは必至。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールは「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでドジャースの1位にランクインしているキーバート・ルイーズがAAA級の試合のスタメンから外れたことを伝えており、球団ナンバーワン有望株がトレード要員に含まれる可能性が高い。ルイーズ以外にも将来有望な若手選手がトレードのパッケージに含まれることになりそうだ。

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