【29日】長崎県内5市1町 21人コロナ感染 ステージ「3」水準に迫る

29日発表の市町別感染者数(左)、新型コロナウイルス感染者の入院状況(28日午後7時現在)

 長崎県などは29日、県内5市1町で新たに計21人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日当たりの発表数が20人を超えるのは3日連続。感染状況を5段階で示す県独自のステージは現在「2」(感染者の漸増)だが、「3」(増加・拡大)の水準に近づいている。
 県、長崎、佐世保両市が発表した直近1週間(23~29日)の新規感染者数は、前週の約1.5倍の計97人(1日平均13.8人)。新規感染者数98人(同14人)などを目安とするステージ「3」に迫っている。
 佐世保市は8人が感染。海上自衛隊員で佐世保地区所在部隊に所属する20代男性の陽性を確認し、職場同僚9人の検査を進めている。20代男性、50代男女の同居家族3人も感染した。
 長崎市は6人。うち5人が20、30代で、若者が目立つ。職業非公表の20代男性は25日に県外から市内へ帰省し、28日に陽性が判明。30代男性と20代会社員男性を含め、3人の感染経路が分かっていない。
 諫早市の3人と平戸市の2人は、いずれも県内もしくは県外の陽性者と接触があった。壱岐市の70代男性と東彼川棚町の年代非公表の男性は初発事例。
 感染者の増加を受け、県医療政策課は感染拡大地域との不要不急の往来自粛や、感染防止対策の徹底を改めて呼び掛けている。

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