デスク日誌(7/30):ログイン難民

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 整理部の作業はローテーションで毎日担当面が変わる。その日担当する席に着いて、端末の電源を入れると、まずログインのためのパスワード入力を求められる。次に編集作業システムに入るために別なIDとパスワードをポチポチ。
 さらにデータベースを見る用、ファクス送信される速報を見る用、など画面を立ち上げてはポチポチ。保存されているものとそのたび入力するものがあり、席によっても違う。
 連休明けや久しぶりの席で「あれ、何だっけ」と一瞬迷っては「認知症の兆しか」と青ざめ、一つでも打ち間違えれば、「違います」とにべもなく拒否され。業務開始前から心が折れそう。
 仕事に限らず、ネット社会では何事にもパスワード設定が必要。使い回しは危険というので、その都度「英数字入り交じりの8文字以上」をひねり出す。大学の受験番号に自動車学校の教習番号など、一度は記憶した数字を駆使してきたが、もはや覚えていられない。
 この先老化が進んだら、対応できずにログイン難民になるのでは…。年配者に優しく、かつ安全な認証システムが早く開発されますように。(整理部次長 阿久津康子)