茅ケ崎出身の宇宙飛行士・野口聡一さん「古里・神奈川の応援うれしい」

帰還報告で県庁を訪れた野口さん=7月19日

 約半年の長期宇宙滞在から帰還した、神奈川ゆかりの宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙飛行士野口聡一さん(56)が日本に帰国し、神奈川新聞社のインタビューに応じた。野口さんは「コロナ禍で地上も大変な中、打ち上げから帰還まで、古里・神奈川の皆さんが応援してくださり、大変うれしく思う」と改めて感謝の気持ちを話した。

 野口さんは宇宙滞在中、15年ぶり4回目の船外活動に取り組んだ。前回の船外活動からの期間が最も長かったことに加え、滑空、地面、海上と三つの異なる方法で帰還した初の宇宙飛行士となり、二つのギネス世界新記録を打ち立てた。

 また昨今、民間企業による有人宇宙船の飛行に注目が集まっているが、今後の宇宙飛行士の役割について「月面や火星探査といった国際的な取り組みと、民間企業による宇宙観光旅行の『水先案内人』といった役割に二極化すると思う」と語った。

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