ドジャースが2対4のトレードでシャーザーとターナーを獲得へ

ドジャースとナショナルズによる大型トレードは身体検査を待つのみとなった。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールは「取引は身体検査が無事に完了すれば正式発表されるだろう」とツイート。ドジャースはキーバート・ルイーズ、ジョサイアー・グレイ、ヘラルド・カリーヨ、ドノバン・ケーシーのプロスペクト4名を放出し、ナショナルズからサイ・ヤング賞3度の名投手マックス・シャーザーと走攻守三拍子揃ったスター遊撃手トレイ・ターナーを獲得する見込みとなっている。

現在37歳のシャーザーは今季19試合に先発して111イニングを投げ、8勝4敗、防御率2.76、147奪三振、WHIP0.89の好成績をマーク。今季限りで7年2億1000万ドルの大型契約が終了してFAとなる。ドジャースにとってはレギュラーシーズンの残り2ヶ月とポストシーズンのための「レンタル補強」ということになる。

一方、現在28歳のターナーがFAになるのは来季終了後であり、ドジャースはターナーを1年半保有することができる。今季は96試合に出場して打率.322、18本塁打、49打点、21盗塁、OPS.890の好成績をマーク。ドジャースは正遊撃手コリー・シーガーの戦列復帰が近付いており、ターナーは今季ドジャースで二塁を守る見込み。シーガーが今季終了後にFAとなるため、ドジャースがシーガーと再契約しなかった場合、来季はターナーが遊撃を守ることになりそうだ。

スター2選手を獲得する対価として、ドジャースは「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで1位のルイーズ、2位のグレイを含む4選手をナショナルズに放出する。

ルイーズはベネズエラ出身の23歳の捕手で、2014年7月にドジャースと契約。今季はAAA級で52試合に出場して打率.311、16本塁打、45打点、OPS1.012と打ちまくり、メジャーでも6試合に出場している。

グレイは2018年ドラフトの戦力均衡ラウンドBでレッズから全体72位指名を受けてプロ入りした23歳の右腕で、同年12月の大型トレードでドジャースへ移籍。今季はAAA級で4試合(うち3先発)に登板して1勝1敗、防御率2.87をマークし、今月メジャーデビューを果たした。

カリーヨはメキシコ出身の22歳の右腕で、2016年7月にドジャースと契約。前出のプロスペクト・ランキングではドジャースの17位にランクインしており、今季はAA級で15試合(うち14先発)に登板して3勝2敗、防御率4.25を記録している。

ケーシーは2017年ドラフト20巡目(全体610位)指名でドジャースに入団した25歳の外野手。前出のプロスペクト・ランキングではドジャースのトップ30にランクインしていないが、今季はAA級で73試合に出場して打率.296、11本塁打、36打点、15盗塁、OPS.824の好成績を残している。

ドジャースはムーキー・ベッツとシーガーがまもなく戦列復帰、クレイトン・カーショウも8月中旬までには復帰できる見込み。この3人にシャーザーとターナーを加えた豪華戦力となり、首位ジャイアンツの追撃態勢は整ったと言えそうだ。

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