リゾー逃したRソックス ナショナルズからシュワーバー獲得へ

アンソニー・リゾー(カブス)の獲得に動きながらも、よりによって宿敵・ヤンキースに攫われてしまったレッドソックスだが、別の左打者の獲得に成功したようだ。米メディアの複数の記者が報じたところによると、レッドソックスはナショナルズから左打ちのスラッガー、カイル・シュワーバーを獲得。リゾーとともに2016年のカブスのワールドシリーズ制覇に貢献し、今年6月には18試合で16本塁打を量産する猛打を見せた強打者がア・リーグ東部地区首位のレッドソックスに加わることになった。

現在28歳のシュワーバーは昨季終了後に6年間プレーしたカブスからノンテンダーFAとなり、年俸700万ドルの1年契約でナショナルズに加入。開幕から4番や5番で起用され、6月6日(現地時間)の時点で打率.222、9本塁打、25打点、OPS.727と低調な成績に終わっていたが、6月8日(現地時間)のレイズ戦で今季初めて1番打者として起用されると、それ以降は打率.318、16本塁打、28打点、OPS1.294という素晴らしい活躍を見せた。

7月上旬に右ハムストリングを痛めて故障者リスト入りし、オールスター・ゲームにも出場できなかったが、8月中には戦列復帰できる見込み。レッドソックスは左翼アレックス・ベルドゥーゴ、中堅エンリケ・ヘルナンデス、右翼ハンター・レンフローの外野トリオに有望株ジャレン・デュランが加わり、DHにはJ・D・マルティネスがいるため、リゾーの獲得に動いていたことを考えると、シュワーバーは一塁手として起用される可能性もありそうだ(ただし、メジャーで一塁手としての出場は1試合だけ)。

交換要員としてナショナルズへ移籍することが報じられているアルド・ラミレスはメキシコ出身の20歳の右腕で、「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングではレッドソックスの19位にランクイン。今季はマイナーA級で8試合に先発して1勝1敗、防御率2.03をマークしている。

【追記】シュワーバーとラミレスの1対1の交換トレードが両チームから正式発表された。

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