岸防衛相、夏場の辺野古サンゴ移植進める姿勢 問題点指摘の県には「今後対処」

 【東京】岸信夫防衛相は30日午前の会見で、沖縄防衛局が名護市辺野古の新基地建設に伴うサンゴの移植を29日から始めたことについて「サンゴ類への影響に十分配慮しつつ、適切に移植を進める」と述べ、夏場の移植を推進する考えを示した。玉城デニー知事が高温期の移植実施を「許可にあたって付けた条件に従っていない行為」だと問題視して行政指導に言及したことには「県の反応を踏まえて今後、対処したい」と述べるにとどめた。

 岸氏はサンゴの移植について海水温のほか「サンゴの光合成の活性度やサンゴの白化状況なども確認した上で、総合的に(移植の可否を)判断している」と説明した。

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