【大相撲】貴源治が大麻8回吸引で懲戒解雇 兄は格闘家のスダリオ剛

貴源治

日本相撲協会は30日に臨時理事会を開き、大麻使用が発覚した十両貴源治(24=常盤山)に対して懲戒解雇の処分を下したことを発表した。

貴源治は大相撲名古屋場所期間中に愛知県内で大麻たばこを吸引。コンプライアンス部長の尾車親方(元大関琴風)から事実関係の確認を受けた当初は「大麻を使ったことはない」と虚偽の説明をしていた。その後の薬物検査で陽性反応を示すと、一転して使用を認めていた。コンプライアンス委員会に調査によると、貴源治は過去に8回程度、大麻吸引の事実があったと供述しているという。

現行の大麻取締法で使用は刑罰の対象とはされていないものの、相撲協会の「薬物使用禁止規定」では大麻の使用自体を禁止しており、同規定に違反した場合は原則解雇処分とすることが定められている。

また、2019年には所属部屋の弟弟子らに対するパワハラ行為などで「けん責」の懲戒処分を受けており、今回の一件でも当初は大麻使用の事実を否認していたことを問題視。過去の事例でも大麻の所持や使用した力士4人はいずれも懲戒解雇だったことから、今回も同様の処分を下すことを決めた。

また、この日の理事会では師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)については監督責任で「委員」から「年寄」への2階級降格処分とすることも決定した。

貴源治の双子の兄は元十両貴ノ富士で、現在は格闘家のスダリオ剛(24)。その兄は付け人に対する暴力行為などで19年10月に力士を引退している。将来が期待されていた兄弟力士は、2人とも不祥事で土俵を去ることとなった。

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