ダイニチ工業(株)(新潟市南区)が2022年3月期第1四半期決算(非連結)を発表、需要期過ぎ減収に

新潟市南区のダイニチ工業本社

ダイニチ工業株式会社(新潟市南区)は30日、2022年3月期第1四半期決算(非連結)を発表した。売上高は11億3,021万円(前年同期比7.2%減)、営業損失は5億6,837万円(前年同期は5億5,884万円の損失)、経常損失は5億903万円(同5億759万円の損失)、四半期純損失は3億6,200万円(同3億6,090万円の損失)となった。

コロナ禍の中、同社は市場や住環境の変化に対応した商品開発に取り組んだほか、主力の暖房機器の需要期に向けた生産活動と在庫確保および、販売チャネルの拡大に取り組んだが、第1四半期累計期間の暖房機器及び加湿器は需要期を過ぎた時期にあたるために売上高は僅少である一方、物流費を除く販売費及び一般管理費は、売上高に連動せず各四半期にほぼ均等に発生するため、第1四半期累計期間は営業損失が発生した。

なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日)等を当第1四半期会計期間の期首から適用している。

営業品目別の概況は以下の通り。

暖房機器

主力商品である暖房機器においては、売上高は第3四半期会計期間に集中する傾向があることから、第1四半期会計期間の売上高は僅少だが、輸出向け機種の販売が増加したため、暖房機器の売上高は前年同期の実績を上回った。

環境機器

環境機器においては、加湿器の販売が増加したが、燃料電池ユニットの販売が減少したため、環境機器の売上高は前年同期の実績を下回った。

その他

その他においては、加湿器のフィルター販売等が増加したため、その他の売上高は前年同期の実績を上回った。

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