【東京五輪】 ボート、イギリスが金を1つも取れず 1980年以降初めて

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東京オリンピックのボート競技は最終日の30日、海の森水上競技場で男子エイト決勝があり、イギリスが銅メダルを獲得した。だがイギリスは1980年以降で初めて、金メダルを1つも獲得できずにボート競技を終えた。一方、自転車女子BMXでは、イギリス選手が金メダルを勝ち取った。

イギリスが今大会、ボートで獲得したメダルは2個止まり。1996年アトランタ大会と並んで過去最低だった。6種目で4位に終わった。

イギリスは、2008年北京と2016年リオデジャネイロ、2012年ロンドンの五輪ボートで、それぞれ6個、9個、5個のメダルを獲得したボートの筆頭国だった。

ボートで5回の金メダル獲得実績をもつデイム・キャサリン・グレインジャーUKスポーツ会長は、東京のメダル2個という結果について「ひどくはない」と強調する。

「6種目で4位はかなり近いけれど、かなり遠い。これまで多くの大会でボートに甘やかされてきたけれど、築き上げるには時間がかかる。私たちはまた築く」

メダルもう1つは

男子エイト決勝でイギリスは、2000メートルの中盤まで好位置につけていたが、残り500メートルでニュージーランドがリードを奪って優勝した。

ドイツは終盤で強さを発揮し2位。イギリス(モハメド・スビヒ、トマス・フォード、ジョシュア・ブガジスキー、ジェイコブ・ドーソン、トマス・ジョージ、チャールズ・エルウェス、オリヴァー・ウィングリフィス、ジェイムズ・ラドキン、舵手のヘンリー・フィールドマン)は3位に終わった。

イギリスがボート競技で手にしたもう1つのメダルは、28日の男子クオドルプルスカルで、ハリー・リースク、アンガス・グルーム、トマス・バラス、ジャック・ボーモントが獲得した銀だった。

UKスポーツは東京オリンピックに向けて、ボートに2700万ポンド(約41億円)を拠出していた。

2度の金メダルリスト、ジェイムズ・クラックネルは「国家予算がこれほど多くの分野で圧迫されている時に、良い投資だったと言えるのか?」と疑問を投げかける。

UKスポーツは昨年12月、パリで開かれる2024年オリンピックに向けた予算が約10%減って2220万ポンド(約33億7000万円)になったと発表した。

女子はわずかにメダルに届かず

女子シングルスカル決勝はイギリスのヴィクトリア・ソーンリー(33)が後半で追い上げたが4位に終わり、メダルには手が届かなかった。

ソーンリーは、2016年リオデジャネイロ五輪でグレインジャーと共にダブルスカルで銀を獲得した実績の持ち主。今大会はシングルスカルでイギリス女子初のメダルを目指していた。

金メダルはエマ・トゥイッグ(ニュージーランド)、銀メダルはハンナ・プラハツェン(ロシア・オリンピック委員会)が獲得。ソーンリーは、銅メダルを獲得したマグダレナ・ロブニヒ(オーストリア)に0.67秒遅れてゴールした。

自転車BMXで金メダル

一方、自転車競技は30日、有明アーバンスポーツパークで女子BMXレーシング決勝があり、イギリスのベサニー・シュリーヴァー(22)が金メダルを獲得した。

チームメートのキー・ホワイト(21)も、男子BMXで銀を獲得。シュリーヴァーより先に決まったため、同種目でイギリス初のメダルとなった。1位のニーク・キマン(オランダ)とは0.114秒差だった。

ホワイト、シュリーヴァーともオリンピックは初出場。シュリーヴァーはホワイトに抱き上げられ、一緒に歴史的快挙を祝った。

クラウドファンディングで出場

シュリーヴァーはクラウドファンディングで集めた自己資金で東京大会出場を果たし、2度の優勝実績を持つマリアナ・パホン(コロンビア)を破った。

シュリーバーは「正直言ってびっくりしている。ここへ来られただけでも快挙だった」、「決勝進出はそれ自体がもう1つの快挙。メダル獲得、しかも金メダルなんて、天にも昇る気分」と語った。

「メダル獲得は目標ではなかった。結果は私たちの手に負えない。自分のルーティンを守り、トラックで冷静さを保って勝利をつかむことができた。もう最高」

(英語記事 No GB gold but men's eight take bronze Shriever & Whyte win historic BMX medals