【テニス】ジョコビッチが準決勝で敗れ「ゴールデンスラム」ならず 世代交代も加速か

敗れたジョコビッチ(ロイター)

東京五輪の男子テニスシングルスで大記録を狙った世界ランキング1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が準決勝で敗れ、金メダルを逃した。

ジョコビッチは30日に行われた準決勝で同5位の強豪アレクサンダー・ズベレフと対戦。熱戦の末にセットカウント1―2で敗れた。

ジョコビッチは新型コロナ禍の東京五輪への参戦をギリギリまで悩んだが、同一年で4大大会と五輪を全て制覇する「ゴールデンスラム」の快挙を狙って出場を決断。準々決勝では日本の錦織圭(日清食品)にストレート勝ちしたが、世代交代を狙うズベレフの勢いにのまれた。

ジョコビッチを破ったズベレフは「あなたは五輪で金メダルを取って歴史を作ろうとした。『これまでも、そしてこれからも偉大だ』と言葉をかけた」と王者を称える言葉をかけたという。

ゴールデンスラムへの挑戦は終わったジョコビッチだが、まだ五輪での戦いは終わっていない。3位決定戦ではパブロ・カレノブスタ(スペイン)と対戦し、2008年の北京大会以来となるメダル獲得を目指す。

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