阪神・佐藤輝 4戦4発の137m特大決勝アーチも…矢野監督は「あれは打つやろ」

後半戦ヘ向け、調子を上げている阪神・佐藤輝

阪神・佐藤輝明内野手(22)が30日のエキシビションマッチ・西武戦(甲子園)に「3番・右翼」として先発出場。8回の第4打席で決勝ソロを放った。

エキシビションマッチ4戦で計4本塁打。虎の規格外男がシーズン再開を前に早くも〝噴火モード〟に突入しつつある。2―2と同点の8回一死。相手投手・十亀のインコース甘めに入ってきた失投を見逃すことなくフルスイング。打球速度178キロを計測した白球は強烈な勢いで右翼席へ着弾。戦局を決定づける、飛距離137メートルの特大弾となった。

並のルーキーでないことはもはや明白。だからこそ矢野監督が佐藤輝へ要求する〝ハードル〟も日に日に高まっていく。豪快な一撃についても「あれは打つやろ」とサラリとかわした。

「調子が悪くなったらあれがファウルになったり、凡打になったりしてるところを仕留められている。前半もそれができてた部分はあったし、じゃあインコースのインハイのホントにいい球を打てんのか、これはテル以外でもなかなか打てない。だから打てるように引き込んでいくことが必要。いかにそういうところに引き込んでいくかっていうのが、後半戦のアイツの中の課題になる」と頬を緩めつつ、さらなる成長を期し〝ムチ〟を入れることも忘れなかった。

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