【なでしこジャパン】主将・熊谷紗希 力の差痛感「何をすべきかもう1回考えるべき」

DF熊谷紗希

なでしこジャパンの主将・DF熊谷紗希(30=バイエルン・ミュンヘン)が、東京五輪の準々決勝敗退に厳しい表情を浮かべた。

30日の準々決勝は優勝候補の一角・スウェーデンと対戦し、1―3と力の差を見せつけられ、メダル獲得には遠く及ばなかった。熊谷は「今大会は厳しい戦いが続いた中でも、チームとしてやれることはぶつけてきたつもりだけど、(2019年)フランスW杯(16強敗退)の負け方と、そこから今日の負け方を考えたときに、自分たちがうまくて支配できて、相手の嫌なプレーができて、結果を出せたかというと…。やっぱりこれが世界との差だと感じている」と語った。

今後に向けては「世界で勝っていくために何をすべきかもう1回考えるべきだし、うまいだけで勝てない。自分たちの(フィジカル面など)ウイークをどれだけ戦えるまでにしていくかが、これからの日本の女子サッカーの課題かと思う」。

この日もかねて弱点とされていたフィジカル面で相手に圧倒される場面も目立ったが、一朝一夕に改善できる課題ではない。欧州を中心に急速に女子のレベルが上がる中、なでしこが再び世界のトップに立つのは簡単ではなさそうだ。

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