【新型コロナ】緊急事態宣言、神奈川など4府県に再発令 菅首相「今回を最後に」

菅義偉首相(資料写真)

 菅義偉首相(衆院神奈川2区)は30日夜、新型コロナウイルスの感染急拡大を受けた緊急事態宣言の4府県への再発令を巡り、首相官邸で記者会見した。

 「今回の宣言を最後とする覚悟。ご理解と協力を」と頭を下げ、現場の実情を知る地方紙記者からの「メッセージが乏しい」などの厳しい追及に防戦した。

 最初に質問に立った北海道新聞からは「乏しい」と指摘された上に「先手の対策を掲げながら各自治体では過去最多の感染者が続く。原因とその責任の説明を」と求められた。

 首相は「感染力の強いデルタ株の急速な広がりが背景だ」などと説明。その後、「関西で多発した自宅療養中の死が再び繰り返されかねない」と懸念を示した神戸新聞から「先の質疑で責任について答えていない」とただされた。

 「いま発生していることを抑えるのが私の責任」とかわし、「関西については反省を踏まえ病床増を進める。本日までに承認されたアストラゼネカ製ワクチンや新たな治療薬を投入して重症者の発生を抑制していく」などと答えた。

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