ブリュワーズがブルペン補強 タイガースから左腕・ノリスを獲得へ

ナ・リーグ中部地区の首位に立っているブリュワーズがブルペンの補強に動いた。「ESPN」のジェフ・パッサンなど複数の記者が報じたところによると、ブリュワーズはマイナーの先発右腕リース・オルソンをタイガースへ放出し、リリーフ左腕のダニエル・ノリスを獲得するトレード交渉が最終段階に突入しているという。ブリュワーズは守護神ジョシュ・ヘイダー以外のリリーフ左腕がブレント・スーターくらいしかおらず、ノリスは貴重な戦力になりそうだ。

現在28歳のノリスは今季38試合に登板して36回2/3を投げ、1勝3敗1セーブ、6ホールド、防御率5.89、40奪三振を記録。防御率はキャリアワーストの数字だが、BABIP.354はキャリア平均を大きく上回っており、ツキに恵まれていない部分もある。右打者に被打率.333と打ち込まれている一方、左打者を被打率.200に抑えているのは好材料。今季終了後にFAとなるため、いわゆる「レンタル補強」となる。

ノリスとの交換でタイガースに移籍するオルソンは2018年ドラフト13巡目(全体395位)指名でブリュワーズに入団した21歳の右腕。今季はマイナーA+級で14試合に先発して69イニングを投げ、5勝4敗、防御率4.30、79奪三振をマークしている。なお、「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングではブリュワーズのトップ30にはランクインしていない。

ブリュワーズのブルペンは守護神ヘイダーと昨季の新人王デビン・ウィリアムスを中心に、スーター、ブラッド・ボックスバーガー、ハンター・ストリックランドといった面々。中継ぎで使える左腕がスーターしかおらず、リリーフ左腕は補強ポイントの1つとなっていた。今回のトレード・デッドラインでは、すでにダイヤモンドバックスからオールスター三塁手のエドゥアルド・エスコバーを獲得。3年ぶりの地区優勝に向けて戦力アップに成功している。

【追記】ノリスとオルソンの1対1の交換トレードが両チームから正式発表された。

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