メッツがバイエズ獲得 リンドーアとの二遊間コンビ実現へ

メッツが昨年のドラフト1巡目指名選手であるピート・クロウ・アームストロングをカブスへ放出し、ハビアー・バイエズとトレバー・ウィリアムスを獲得する1対2のトレードを成立させたことが明らかになった。バイエズは先日、「二塁へのコンバートを受け入れるのはフランシスコ・リンドーアと一緒にプレーできる場合だけ」と話していたが、親友のリンドーアはメッツで正遊撃手を務めている。今回のトレードにより親友コンビによる二遊間が完成することになりそうだ。

現在28歳のバイエズは今季91試合に出場して打率.248、22本塁打、65打点、13盗塁、OPS.775を記録。今季終了後にFAとなるため、トレード市場で売り手に回ったカブスから放出されることが有力視されていた。メッツは現在、リンドーアが右脇腹痛で戦列を離れているため、バイエズがその穴埋めとして遊撃に入るとみられる。リンドーアは8月中旬以降の戦列復帰が予想されており、リンドーアの復帰後はバイエズが二塁に回って二遊間コンビを形成することになる。

バイエズとともにメッツへ移籍するウィリアムスは29歳の先発右腕。今季はカブスと1年契約を結んでいたが、FAになるのは2022年シーズン終了後であり、メッツは来季までウィリアムスを保有することができる。今季は13試合(うち12先発)に登板して4勝2敗、防御率5.06を記録。メッツは故障者続出により先発の頭数が不足しており、ウィリアムスは少なくとも故障者が復帰するまでのあいだ、先発ローテーションの一角を担うことになるだろう。

カブスへ移籍するクロウ・アームストロングは昨年のドラフト1巡目(全体19位)指名でメッツに入団した19歳の外野手。プロ1年目のシーズンとなる今季はマイナーA級で6試合に出場して打率.417、0本塁打、4打点、2盗塁、OPS1.063をマークしている。メジャーリーガー2名とのトレードで移籍することからカブスのクロウ・アームストロングへの期待の大きさがうかがえる。

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